NEXT...F1開催スケジュール

【フェラーリ】マラネロのファクトリーに「ハース専用ビル」を用意

2020年12月22日(火)18:45 pm

フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットが、今後マラネロにあるフェラーリのファクトリーの一部を利用してハースのF1マシンの設計や開発を行うことになると認めた。

2021年にはフェラーリのドライバー育成プログラムである“アカデミー”所属ドライバーであったミック・シューマッハがハースからF1デビューを果たすことになっている。そして、少し前にはフェラーリでシャシーエンジニアリング責任者を務めているシモーネ・レスタが2021年にはハースに加わることも発表されたが、これはもちろんシューマッハ支援の一環だと考えられている。

だが、レスタはアメリカのカンナポリスやイギリスのバンベリーにあるハースのファクトリーで業務に携わるのではなく、マラネロに留まったままそこでハースのF1マシン開発を行うことになると伝えられていた。そしてレスタばかりでなく、フェラーリの従業員の一部もその活動に加わることになるようだとも考えられている。

このほどビノットもそれを認め、オランダの『RacingNews365(レーシング・ニュース365)』に次のように語った。

「これらの人々はマラネロで仕事をすることになるが、フェラーリが作業しているところとは完全に別の建物になる」

「そして彼らはスクーデリア(フェラーリ)が作業している建物には立ち入ることができない。それぞれは完全に別のものだ」

ビノットは、今後もハースがフェラーリにとっての「顧客」であることに変わりはないとしつつも、2021年以降その関係がさらに密接なものとなっていくのは確かだと次のように続けた。

「我々の人員のうち何人かは彼らのチームに加わることになる。これはハースにとって素晴らしいチャンスとなるだろうと思っている。それによって彼らには組織的かつ技術的アドバンテージが得られるだろうからね」

「それに、バジェットキャップ(2021年から導入されるF1チーム予算上限設定)によってチームを縮小せざるを得ないことから我々としても人員を減らす必要があるからね」

そう語ったビノットだが、今後もフェラーリとハースはそれぞれが「完全に独立」したチームとしてやっていくことに変わりはないと主張している。

「それ(ハース)は我々のジュニアチームではないし、こうしたことに関して定められたルールから逸脱する情報を交換することもない」

ビノットはそう語ると次のように付け加えた。

「しかし、我々は規模を縮小しなくてはならないし、我々のスタッフたちがハースへ行くことでほかのチームに移ることがないことは非常にうれしく思っているよ。我々はこのコラボレーションをそういう形でとらえているんだ」

実際のところ、ハースは自分たちのシャシーをイタリアのレーシングカーメーカーであるダラーラ社の協力を得て製造してきているが、ダラーラはこれまでもフェラーリのファクトリーの一部を借りて業務を行っていると伝えられていた。つまり、今後はその規模がさらに拡大され、ハース専用ビルとして運用されることになると考えてよさそうだ。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック