イスタンブールで行われたF1第14戦トルコGPで勝利を収めたルイス・ハミルトン(メルセデス)はここで2020年のF1ドライバーズタイトル獲得を手中に収めるとともに、自身通算7回目のタイトル獲得に成功。ミハエル・シューマッハに並ぶF1歴代最多タイトル獲得記録を樹立している。
トルコGP決勝後真っ先にハミルトンに駆け寄って祝福の言葉を贈ったセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は、ハミルトンは「自分たちの世代における最高のドライバー」だと賞賛していた。
だが、F1ファンの受け止め方は必ずしも同じではないようだ。
伝えられるところによれば、このほど『Formula1News.co.uk』が行ったオンライン投票の結果、現世代における最高のドライバーに選出されたのは53パーセントの支持を得たベッテルだったという。
ちなみに、ハミルトンは31パーセントで2位、フェルナンド・アロンソが7パーセントで3位、キミ・ライコネン(アルファロメオ)が5パーセントの支持を集めて4位だったようだ。
2010年から2013年までレッドブルで4年連続F1チャンピオンになった実績があるとは言え、ベッテルがF1歴代最多チャンピオン記録に並んだハミルトンを大きく上回る支持を得たことには驚いた者もいるようだ。
このオンライン投票の結果について質問されたレッドブル首脳のヘルムート・マルコはドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように答えている。
「それは、ハイブリッド時代に入ってからハミルトンの乗るメルセデスF1マシンがエンジン性能だけをとってもあまりにも飛び抜けていたからじゃないかな」
「2014年から2016年までメルセデスのドライバーがF1選手権において1位と2位だったし、2019年もそうで、恐らく今年もそうなるだろう」
「ベッテルが2010年から2013年にかけてチャンピオンになったとき、(チームメートの)マーク・ウェバーは一度も3位より上になったことがなかった」
そう述べたマルコは次のように付け加えた。
「そしてセバスチャンはフェラーリで2017年と2018年に2位になっている。彼はメルセデスの(バルテリ)ボッタスに勝つことができたわけで、それは彼のすごさを物語るものだよ」
ベッテルは今年限りでフェラーリのシートを失い、2021年にはアストンマーティン(現レーシングポイント)で戦うことが決まっている。
一方、イギリスのメディアが報じたところによれば、35歳のハミルトンは来年初旬にエリザベス2世からナイト(爵)の称号が与えられることになるという。