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【FP2レポート】フェルスタッペン、ハミルトンと0.039秒差の3番手。1000GP目のフェラーリはスピンにPUストップ/F1トスカーナGP

2020年09月12日(土)0:46 am

F1第9戦トスカーナGP(13日決勝レース、ムジェロ・サーキット)のフリー走行2回目が行われた。天候は晴れ、気温29℃、路面温度45℃、湿度47%のドライコンディションだ。

●【FP2結果】2020年F1第9戦トスカーナGPフリー走行2回目のタイム差、周回数

フリー走行2回目は、バルテリ・ボッタス(メルセデス)がルイス・ハミルトン(メルセデス)を0.2秒リードしてトップタイムを記録。ハミルトンから0.039秒差の3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がつけた。初日の2セッションはボッタスが制した。

各ドライバーが予選シミュレーションを始めたセッション残り53分、ランド・ノリス(マクラーレン)が左タイヤをグラベルへはみ出して姿勢を崩し、左側コンクリートウォールに接触、ノーズを壊してしまった。マシンの安全な回収のためレッドフラッグ(赤旗)が出されることになった。

10分後にセッションが再開すると、フェルスタッペンがハミルトンに迫る3番手タイムをマーク。アルボンも4番手につけているが、チームメイトと0.7秒差がついた。

ムジェロには合っていないと予測していたルノー勢だが、4番手アルボンからわずか0.069秒差の5番手にダニエル・リカルド(ルノー)、6番手にエステバン・オコン(ルノー)が続いた。ルノーにとって3番目のチームに入ったことは喜ばしいことと言える。

7番手にはチームを去ることを発表したセルジオ・ペレス(レーシングポイント)。それにF1イタリアGPで優勝したピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が続く。

その後ろにはアルファロメオのキミ・ライコネンが入ってきた。ライコネンはここムジェロで自身初のF1テストを行ってから20年だ。当時20歳のライコネンはジュニアカテゴリーでレーシングカーの経験が23戦しかなく、F1への登竜門とされてきたF2(当時F3000)やF3を経ずにF1ドライバーになった逸材で、早すぎるF1デビューが話題になった。その時、初めてテストをしたチームこそが今のアルファロメオ・レーシングを運営しているザウバーだった。

しかし残り18分、1コーナーでライコネンとペレスが接触してしまい、レッドフラッグが出された。ストレートを疾走してきたライコネンは通常のラインでターンインしてきたが、ピットアウトしてイン側を走行していたペレスのフロントウイングに、ライコネンの右リヤタイヤが接触してスピンしてしまった。

「何が起こったんだか分からないけど、ピットレーンからクルマが出てきたんだ」とライコネンは無線で冷静に伝えた。

1コーナーには接触したレーシングポイントのパーツが散乱したことから清掃のため赤旗中断となった。2台は無事にピットに戻っている。接触する直前、ペレスには後方から速いクルマが近づいているブルーフラッグ(青旗)が出されていたが、ペレスは右側を走行していたものの、ライコネンのために十分なスペースを残しておかなかった。これについてはセッション終了後に調査されることになる。

F1参戦1000GP目を特別カラーで祝うフェラーリだが、シャルル・ルクレール(フェラーリ)は10番手、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は0.098秒差の12番手でこのセッションを終えた。2台ともターン12でスピンしてしまった。

そのベッテルだが、セッション終了直後にコース上でマシンを止めてしまった。ベッテルは無線で「エンジンが止まっちゃったよ」と力なく伝える。リプレイ映像では「ガタン」という大きな音がしてパワーを失っていた。ベッテルの不運は止まらないようだ。

前戦イタリアGPで好結果だったマクラーレンだが、カルロス・サインツ(マクラーレン)は13番手、ランド・ノリス(マクラーレン)は14番手に終わり、ここではその勢いはないようだ。アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは15番手、そして16番手にはジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)が続く。

2週連続の母国GPを迎えているアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)は17番手。それにニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)が続き、最後尾にはハース勢となった。

このフリー走行2回目では、やはりタイヤの摩耗がキーになることがわかった。ドライバーたちはムジェロの高い路面温度と摩耗しやすい路面によってタイヤがオーバーヒートしやすくなると不満を述べている。

明日はフリー走行3回目と予選が行われる。フェラーリはF1参戦1000GP目の予選を祝うことができるのだろうか?F1初開催のムジェロ・サーキットが新たなドラマを見せてくれるかもしれない。

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