ミハエル・シューマッハとのタイトル対決が今や伝説となっている1997年のF1世界王者ジャック・ビルヌーブによると、バルテリ・ボッタス(メルセデス)はただコース上でルイス・ハミルトン(メルセデス)を倒すだけでは不十分だという。
ビルヌーブは、今シーズンここまでチームメイトに43ポイントの差をつけられているボッタスに対して、心理戦で有利に進める必要があると有料放送スカイ・イタリアに語った。
「ボッタスは、心理戦をもっと上手くこなさなければならない」
「以前、ニコ・ロズベルグが、いかにしてルイス・ハミルトンとの心理戦をくぐり抜け、最終的に彼を打ち負かしたことは明白だ」
「ボッタスは、今からでもトライできるはずだ。だが、現実的には勝つために何でもやるドライバーが少なすぎる」
「コース上でハミルトンを倒すだけでは十分ではない。 彼はさらに強くなって這い上がってくるはずだ」
一方で、ビルヌーブは、“ライバルの心理を理解することは想像以上に難しい”と語る。
「チャンピオンになる者は、常に”特別なもの”を持っていて、いかなる時も勝利に貪欲なんだ」
ビルヌーブは、ロズベルグは2016年にハミルトンを倒しワールドチャンピオン獲得を成し遂げたが、その後は力強く踏ん張ることができなかったために、シーズン終了後すぐに引退した、と述べた。
「彼は、精神的にもはや限界だった」と、ビルヌーブは説明。
「ルイスが打ち負かされる可能性は間違いなくあるが、今のところ、彼は強気だ」