レーシングポイントは今週末に行われる今季のF1第5戦F1 70周年記念GP(9日決勝)でも新型コロナウイルスに感染したセルジオ・ペレスに代えてニコ・ヒュルケンベルグを起用することが確実となったようだ。
先週末に行われたF1イギリスGPの開幕前に新型コロナウイルス感染が確認されたペレスだが、今週水曜日(5日)に再び検査を受けたようだ。
その結果次第ではペレスが今週末にシルバーストン・サーキットで行われるレースに出走できる可能性もあると考えられていた。
だが、ドイツのテレビ局『RTL』は、実際のところ先週末に急遽ペレスの代役を務めたヒュルケンベルグが今週末も再びレーシングポイントF1マシンのステアリングを握ることになると伝えている。
伝えられるところによれば、32歳のヒュルケンベルグは3日間レーシングポイントのシミュレーターで過ごしたほか、しばらくレースから遠ざかっていたことで少し衰えていた体力の復活トレーニングに取り組んでいるようだ。
「レースで必要な体力は単に運転できるだけのものではだめなんだ。これを鍛えることができるマシンなどないよ」
そう語ったヒュルケンベルグは、とりわけシルバーストン・サーキットでは身体への負担が大きくなると次のように続けた。
「特に高速コーナーではものすごい負担が身体にかかるのが分かるし、そのために僕はコプス(ターン9)あるいはベケッツ(ターン12)で限界まで攻めることが制限されてしまっていたんだ」
しかし、レーシングポイントのチーム代表を務めるオットマー・サフナウアーは、ヒュルケンベルグの取り組み方には満足していると次のように語っている。
「彼はこれまで一度も運転したことがなかったクルマに乗って素晴らしい仕事をやってのけた。彼が以前乗っていたクルマとはまったく違うもので、しかもシルバーストンのような難しいサーキットだったのにね」
実際のところ、イギリスGP決勝はマシントラブルで出走できなかったヒュルケンベルグだが、フリー走行ではトップ10に入る走りを見せ、予選でも13番手の位置をキープしていた。
再び今週末もレーシングポイントから出走することになれば、ヒュルケンベルグが先週末の経験をもとにどういう走りを見せるのかにも注目が集まりそうだ。