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F1オーストリアGPに向け新型コロナウイルス検査キット1万個を準備

7月3日（金）にオーストリアのレッドブルリンクで開幕する2020年最初のF1レース（同5日決勝）に向けて1万個以上の新型コロナウイルス検査キットが用意されるようだ。

その検査キットはDNAのシークエンシング（配列解析）を専門とする『Eurofins Genomics（ユーロフィンジェノミクス）』社から調達されることになるという。

現時点ではヨーロッパで8レースが行われることが決まっているが、無観客レースとして開催されるとはいえ、サーキットでは3000人にも及ぶ関係者がそれぞれの業務を行うことになるため新型コロナウイルス感染のリスクも決して小さいとは言えない。

サーキットでの新型コロナウイルス検査を委託されたユーロフィンジェノミクス社によれば、「作業エリアに入ることができるのは4日以内に行われた検査で陰性だと判定された者だけになる」という。

オーストリアの『APA通信』は、2週連続でF1レースを開催する予定となっているレッドブルリンクには20か所以上の新型コロナウイルス検査場が設けられることになると報じている。

ユーロフィンジェノミクス社はおよそ50名のスタッフを現場に配置し、F1チームやFIA（国際自動車連盟）のメンバー全員の検査を定期的に行うことにしており、誰もが5日に1度必ずテストを受けなくてはならないことになっているようだ。

検査はすべて全員に割り振られたバーコードで管理されることになっており、それが誰を意味するものなのかはユーロフィンジェノミクス社関係者にも分からない形がとられるという。

検査結果は16～24時間以内に判明するといい、仮に陽性反応を示した者が出た場合、その者の近くで作業を行っていた者たちも隔離などの対応がとられることになると考えられている。