イタリアのムジェロ・サーキットでF1が開催される可能性が高まってきているようだ。伝えられるところによれば、9月6日に決勝が予定されているモンツァでのイタリアGPの翌週に開催されることになりそうだという。
このほど、イタリア自動車クラブの会長を務めるアンジェロ・スティッキ・ダミアーニが次のように語ったと報じられている。
「イタリアが2つめのグランプリを開催できる大きなチャンスがある」
「我々はそのために取り組んでおり、モンツァの後にもう1レース、あるいは2レースを行うことになるだろう。イモラもしくはムジェロならすぐ近くだしね」
「テレビ視聴者は同じサーキットで何レースも開催されれば飽きてしまうだろう。だが、幸いなことに、イタリアには3つの(F1開催)認可サーキットがある」
イモラ・サーキットもしくはムジェロ・サーキットでのF1開催の可能性を示唆したダミアーニは、今週開催されるFIA(国際自動車連盟)の世界モータースポーツ評議会において決定されるだろうと予想しているようだ。
しかし、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』の記者を務めるアンドレア・クレモネジは、実際のところイモラでのF1開催は難しいだろうと考えている。
「イモラは車幅が増した近年のF1には(コース幅が)狭すぎるよ」
ドイツのテレビ局『RTL』にそう語ったクレモネジは次のように付け加えた。
「オーバーテイクはほとんど見られないだろうし、ピットの入り口もレーシングラインに非常に近く、一枚の壁で仕切られているだけだ」
クレモネジは、それに対してフェラーリが所有するムジェロには有利な点があると次のように語っている。
「輸送面での有利さに加え、フェラーリ所有のサーキットで1000回目のF1レースを行うというのはかなりのアドバンテージになるだろう」
『アウトドローモ・インテルナツィオナーレ・デル・ムジェロ(Autodromo Internazionale del Mugello)』が正式名称となるムジェロ・サーキットは世界最高峰二輪レースであるMotoGPが開催されていることで知られているが、これまでF1が開催されたことはない。