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ジャック・ビルヌーブ「予選方式を変えればF1がF1でなくなる」

2019年10月07日(月)19:10 pm

1997年のF1チャンピオンであるジャック・ビルヌーブが、F1がスプリントレース予選を導入するのは間違いだと主張した。

最近、F1が現行の予選に替えて土曜日にリバースグリッドによるスプリントレースを行い、それで日曜日に行われる決勝のスターティンググリッドを決める方式を導入することを検討していることが明らかとなっている。

これに関しては、これまでに多くの現役F1ドライバーたちも否定的なコメントを行ってきているが、最近ではレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンもそれはまるで「アメリカのレスリング」のようなものだと発言している。

歯に衣着せぬコメントを行うことでも有名な48歳のビルヌーブは、この件についてロシアの『Championat(カンピオナ)』に次のように語った。

「おもしろいだろうけど、それはF1ではないし、レースでもないね」

「それはプロスポーツをゲームにしてしまうものだ。彼らがそれを望むのであればしかたないけれど、そうすればほとんどスポーツではなくなってしまうだろうね」

「僕はテレビで見ていておもしろいショーにするための変更をすべきだとは思わないよ。レースはスポーツであり続けなくてはならない。変更を加えるべきではない揺るぎない基盤というものもあるんだ」

そう語ったビルヌーブは、今のF1が魅力的ではないという考えそのものにも問題があるのではないかと次のように続けた。

「レースはこれまでだってすごくよかったことなどないよ」

「みんなは常に50年代、60年代、70年代、そしてセナとプロストの時代を振り返ろうとするし、そのころは素晴らしかったと言うんだ」

「だけど、セナとプロストが全員を周回遅れにして、ほかにはオーバーテイクなどなくても、それでも素晴らしかっただろうか?」

「あるいは、僕たちの時代には5秒ごとに何か新しいものが必要だということになるのかな?」

そう語ったビルヌーブは次のように付け加えている。

「僕に分かるのは、もしF1がそういう方向に動くならば、F1を破壊することにつながるということさ」

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