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フェラーリの2019年仕様F1エンジンに疑惑の目を向けるライバルたち

2019年09月17日(火)18:32 pm

ライバルチームたちは、フェラーリの2019年仕様F1エンジンが本当に技術ルールに則ったものなのかどうか、疑いの目を向けている。

夏休み明けに行われたF1第13戦ベルギーGPと第14戦イタリアGPではフェラーリの新星シャルル・ルクレールが2戦連続でポール・トゥ・ウィンを達成した。

それらの舞台となったスパ・フランコルシャン・サーキット(ベルギーGP)とモンツァ・サーキット(イタリアGP)はF1カレンダーの中でも屈指の高速サーキットとして知られており、エンジンパワーが非常に重要となる。

そしてその2レースにおいて、フェラーリのエンジンがライバルメーカーたちのものより優れたパフォーマンスを発揮していたのは明らかだった。

メルセデスF1チームのCEOを務めるトト・ヴォルフはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。

「現時点では、ルノー、ホンダ、そして我々はほぼ同じレベルだ」

「フェラーリだけが突出している。それもかなり深刻なほどにね」

フェラーリのエンジンに関しては、F1パドック内でもさまざまな推測が行われている。

ひとつの仮説は、フェラーリはバッテリーから本来許容されているレベルを超える出力を発生させているのではないかというものだ。

また、フェラーリのエンジンは装着が義務づけられている燃料流量センサーの目をかいくぐってここぞというときにより多くの燃料を使用できるようになっているのではないかとの説もある。

さらに、これは以前から疑惑の目が向けられていたものだが、フェラーリでは出力アップのためにオイルを燃料に混入させているのではないかといううわさもいまだにささやかれている。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、あるライバルチームのメンバーが匿名で次のように語ったと報じている。

「彼ら(フェラーリ)は何か非常に賢いやり方を思いついたに違いないよ」

「もし、それが合法的なものだということになれば、我々ができることは彼らに脱帽することだけだよ」

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、このフェラーリのエンジンに関してF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)に質問状を送ったことを明らかにし、次のように語っている。

「我々はいくつもの質問をFIAに送ったよ。だが、まだ何の回答も得られていないんだ」

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