7回のF1ドライバーズタイトル獲得という歴代最多記録を有しているミハエル・シューマッハが、現在パリの病院に入院していると報じられている。
2013年12月に起きたスキー事故で脳に重大な損傷を負ったシューマッハだが、家族の意向によりその後の容体などが明らかにされることがなく、スイスにある自宅で療養中ということ以外、現在実際にどのような状態にあるのかは不明となっている。
だが、このほどフランスの『Le Parisien(パリジャン)』がシューマッハは現在パリにあるジョルジュ・ポンピドウ病院に入院していると報じた。
その記事によれば、現在50歳のシューマッハには心不全細胞の治療専門家であるフィリペ・メナシュ博士のもとで心臓血管手術室において治療が施されているという。
メナシュ博士は幹細胞研究に画期的な手法をもたらした工学的心臓組織治療の先駆者として知られる人物だという。
シューマッハには、いわゆる再生医療のひとつである抗炎症作用のための幹細胞点滴が施されていると伝えられており、11日(水)にはいったん退院してスイスの自宅に戻るものと考えられている。
今回のシューマッハの治療には、彼の主治医であるジェラール・サイヤン医師を含む10人ほどの医師団が付き添っていると伝えられている。
『Le Parisien(パリジャン)』によれば、プライバシー保護のためシューマッハの顔や身体は布で覆われていたという。
シューマッハにはすでにこれまで少なくとも2回の幹細胞処置が施されたと報じられており、今回の入院は本来7月に予定されていたものの、健康上の理由により延期されていたものだと伝えられている。