F1は4日(水)、モンツァ・サーキットでのイタリアGPを主催するACI(イタリア自動車クラブ)との間で開催契約を2024年まで延長したことを発表した。
F1イタリアGPは現在のF1世界選手権が発足した1950年から毎年かかさず開催されてきた伝統の一戦だ。同じく1950年以降毎年開催されてきているのはイギリスGPだけだが、イギリスGPの場合はシルバーストン・サーキット以外にもエイントリーやブランズハッチなど、これまで複数のサーキットで開催されてきている。
だが、イタリアGPは1980年に一度だけイモラ・サーキットで開催されたものの、それ以外はすべてモンツァ・サーキットで開催されてきたという実績がある。つまり、モンツァ・サーキットがF1で最も伝統を有するサーキットだということになる。
ティフォシと呼ばれるフェラーリファンの聖地とも言われるモンツァだが、近年は財政的な問題を抱えてきており、2020年以降の開催継続は不透明だとも言われてきていたが、今回の契約更新により少なくとも2024年まではグランドスタンドがほぼ赤一色で埋め尽くされる熱狂的なレースが開催されることになる。
今回の決定にあたり、F1の会長兼CEOのチェイス・キャリーは次のように語った。
「ACIとの間で少なくとも2024年までイタリアGPがF1世界選手権のカレンダーに載せることで合意に達したことは本当に喜ばしい限りだ」
「私はF1の将来に向けてこの5年契約を結ぶことに尽力してくれたACI、とりわけ代表のアンジェロ・スティッキ・ダミアーニに感謝したいと思う」
「F1選手権はモンツァのような多くの歴史的サーキットに加え、我々のスポーツを成長させるために多くのファンをつかむことができる新しい国々で開催されている。さしあたっては、今週末に行われるイタリアGPでまた素晴らしいレースが行われることを期待している」