レッドブルのドライバー育成責任者として知られるヘルムート・マルコが、ピエール・ガスリーは「心理的な問題」を抱えてしまっていたのだと語った。
ルノーへ移籍したダニエル・リカルドの後任として今季トロロッソからレッドブルへと昇格したフランス人ドライバーのガスリー。だが、期待された結果を残すことができず、ついにシーズン後半は再びトロロッソに降格されてしまうことになった。
マルコは、23歳のガスリーが今季序盤に本来の力を発揮できなかったのはトップチームで走るというプレッシャーに苦しめられていたためだと指摘している。
「ガスリーは精神的に強いと思っていたよ。だが、彼の不振は心理的な問題によるものだと言えるだろう」
「今季を迎えるまで、ピエールはいいレースをしていたし、予選でのペースもよかった。そしてオーバーテイクに問題を抱えることもなかった。ところが、今年の彼はそうした資質を示すことが全くできていなかった」
そう語ったマルコは次のように付け加えた。
「彼は(プレシーズン)テストで起こした事故の責任も感じていたようだ。シーズンが始まる前から、そのことが彼の頭から離れなくなっていたのさ」