NEXT...F1開催スケジュール

フェルスタッペン活躍の陰で正念場を迎えるガスリー

2019年07月03日(水)5:16 am

先週末にレッドブルリンクで行われた今季のF1第9戦オーストリアGPでマックス・フェルスタッペンが劇的な勝利を収めたが、レッドブルを率いるチーム代表のクリスチャン・ホーナーは現在のF1ドライバーの中ではフェルスタッペンがベストだと次のように語った。

●【決勝レース結果】F1オーストリアGPのタイム差、周回数、ピット回数

「しばらく前からそうだとは思っていたが、今は確信しているよ。マックスがF1最高のドライバーだ」

フェルスタッペンに関してはレッドブル・ホンダで勝てないようであれば契約解除条項を行使して2020年にもメルセデスへ移籍しようとするのではないかとのうわさもささやかれていたが、今回の勝利によってレッドブル陣営も少し胸をなでおろしているようだ。

今や間違いなくF1最高レベルのドライバーを抱えるレッドブルだが、懸念材料もある。それはルノーに移籍したダニエル・リカルドの後任として今季トロロッソから昇格させたピエール・ガスリーが期待されたパフォーマンスを発揮できていないことだ。

ドライバーズランキングはトップ3チームドライバーの中では一番下の6番手につけているものの、フェルスタッペンがここまでに126ポイントを稼ぎ出しているのに対し、ガスリーはわずかに43ポイントだ。

オーストリアGP予選ではフェルスタッペンが3番手を確保したのに対し、ガスリーはハース、マクラーレン、アルファロメオ勢にも先行を許して9番手という結果に終わったが、レッドブルとトロロッソのドライバー育成責任者であるヘルムート・マルコはそのパフォーマンスは「受け入れられない」とコメントしている。

うわさではガスリーは今季中にレッドブルのシートを喪失する可能性が高いと言われており、その場合の後任候補は今年トロロッソに復帰したダニール・クビアトではないかと考えられている。

その場合、ガスリーはクビアトと入れ替わりに再びトロロッソに降格となるだろうという見方もあるが、レッドブルのシート喪失と同時に契約自体が完全に解除されてしまうだろうと考えている者もいる。

ともあれ、もしこのままガスリーが調子を上げていくことができなければ、来季はレッドブル残留どころかF1グリッドに残ることすらできない可能性が高くなるのは間違いないだろう。

マルコは、2020年にフェルスタッペンのチームメートを務めるドライバーについては9月か10月には決めたいと語っており、ガスリーにとっては夏休み前に行われる第10戦イギリスGP(14日決勝)、第11戦ドイツGP(28日決勝)、第12戦ハンガリーGP(8月4日決勝)の3レースが正念場となる。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック