レッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、今のところ今季中に新スペックF1マシンを投入する計画はないことを明らかにした。
今季のF1第2戦バーレーンGPではレッドブルの2019年型F1マシンRB15が空力の問題を抱えていることが明らかとなった。
今季からレッドブルが搭載を開始したホンダエンジンはパフォーマンスと信頼性の両面で昨年よりも大きく改善されたことが実証されている。しかし、昨年まで空力面ではメルセデスやフェラーリをしのぐ性能を有していると考えられていたレッドブルのシャシーが、現時点では逆に弱点となっているようだ。
マルコはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、レッドブルの最高技術責任者であるエイドリアン・ニューイがレース後に「じっと考え込んでいた」と語り、次のように続けた。
「それはつまり、彼が問題を認識したということだ」
「我々は空力に問題を抱えているよ」
ニューイはすでに解決策を見いだしているのかと質問されたマルコは「そう願うよ」と答えている。
しかし、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、現在の状況からすれば「フェラーリとメルセデスについていくのは難しくなるだろう」との考えを示している。
伝えられるところによれば、レッドブルは第5戦スペインGP(5月12日決勝)で大きくバージョンアップしたマシンを投入する予定にしているものの、来週末に行われる第3戦中国GP(14日決勝)にもいくつかの改良パーツを持ち込むことになるという。
だが、マルコはオランダの『Formule 1(フォーミュレ1)』に「新しいクルマを用意するつもりはない」と語っており、根本から設計を見直した新スペックマシンを投入する計画はないとしている。