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【F1賞金額】総額1,124億円!フェラーリ、王者メルセデスより31億円多く分配 レーシングポイントは既存チーム?

2019年03月04日(月)11:39 am

フェラーリは10年間チャンピオンを獲得していないにもかかわらず、F1の賞金を最も多く受け取るチームになるだろうと『RaceFans』は述べている。

F1を運営するリバティ・メディアは、チームに10億400万ドル(約1,124億円)の賞金を分配する予定だ。

2019年のF1賞金は、昨年のチャンピオンシップでのチームの成績に基づいて計算され、フェラーリが2億500万ドル(約229億円)を回収する見込みだ。

昨シーズンで5年連続でコンストラクターズチャンピオンシップを獲得したメルセデスは、1億7,700万ドル(約198億円)を受け取ることになるだろう。

ハースは、昨年のチャンピオンシップで5位という最高の結果を達成し、賞金収入が全チーム中最も上昇した。しかし、その金額は最下位だったウィリアムズよりわずか1000万ドル(約11億円)多いに過ぎない。

■F1から支払われる賞金構造

リバティ・メディアから受け取るチームの収入は3つの部分に分けられる。

1つ目の項目「A」は、過去3シーズンのうち2シーズンで年間トップ10以内に入ったチームに支払われる固定収入だ。現在は10チームしかないため、全チームへ均等に3500万ドル(約39億円)が支払われている。

2つ目の項目「B」は、前年のチャンピオンシップでのチームの最終順位に基づいてスライド式に支払われる。チャンピオンを獲得したメルセデスは6600万ドル(約74億円)、2位のフェラーリは5600万ドル(約63億円)、最下位のウィリアムズは15万ドル(約17億円)となっている。

そして3つ目は、5つのチームが以下のさらなる金額を受け取るものだ。

まず「コンストラクターズ・チャンピオンシップ・ボーナス(CCB)」は4チームに支払われる。フェラーリ、メルセデス、レッドブル、マクラーレンだ。

「他」の3チームは1000万ドル(ウィリアムズは約11億円)から3500万ドル(メルセデスとレッドブルは各39億円)までの範囲のボーナスを受け取る。

そして「長年参戦しているチーム(LST=Long-Standing Team)」のフェラーリだけに特別ボーナスが支払われる。このLSTによる今年の支払いは7,300万ドル相当(約83億円)となり、現在の賞金システムが2013年に導入されて以来、フェラーリが常に全チームの中で最も多くの賞金を受け取ることを保証している。

■レーシングポイントは新規チームのはずが・・・

リバティ・メディアはレーシングポイントに項目「A」の支払いをする予定だ。F1は昨年の夏にフォース・インディアからレーシングポイントへと変わった際、新規参入チームとしてコンストラクターポイントをゼロにしていた。

項目「A」は、3シーズン中2シーズンで年間トップ10に入らなければならないとしているため、本来であれば項目「A」は該当しないはずだが、ここではレーシングポイントは過去3シーズンを戦ってきたフォース・インディアと同じチームとして計算されている。

ザウバーは2019年からアルファロメオ・レーシングとしてリブランドしているが、エントリーしている会社名は同じザウバーで変わりない。

■【F1賞金額】(単位:百万ドル)

チーム A B LST CCB 合計 分配率 2018比(%) 2018成績
フェラーリ 35 56 91 73 41 205 20.4% +5.7% 2位
メルセデス 35 66 101 41 35 177 17.6% +4.1% 1位
レッドブル 35 46 81 36 35 152 15.1% +4.1% 3位
マクラーレン 35 32 67 33 100 10.0% +23.5% 6位
ルノー 35 38 73 73 7.3% +17.7% 4位
ハース 35 35 70 70 7.0% +32.1% 5位
ウィリアムズ 35 15 50 10 60 6.0% -21.1% 10位
レーシングポイント 35 24 59 59 5.9% -14.5% 7位
ザウバー 35 21 56 56 5.6% +21.7% 8位
トロロッソ 35 17 52 52 5.2% -7.1% 9位
350 350 700 73 151 80 1004
構成比 35% 35% 70% 7% 15% 8% 100%

※A=3シーズン中2シーズンでトップ10入りしたチームへの分配金
※B=2018年の順位に基づく分配金
※LST=Long-Standing Team(長期参戦チーム)
※CCB=Constructor's Championship Bonus(コンストラクターズ・チャンピオンシップ・ボーナス)

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