レッドブル首脳のヘルムート・マルコが、ここまでホンダPU(パワーユニット)のトラブルは“ゼロ”だと主張した。
18日(月)から21日(木)まで4日間にわたってバルセロナで今年最初の公式F1プレシーズンテストが行われたが、そこではホンダPUが大きな振動を発生する問題を抱えているようだとのうわさがささやかれていた。
■ホンダPUはノートラブルだとレッドブル首脳
実際のところ、こうしたうわさにもかかわらずホンダPUを搭載するレッドブルもトロロッソも4日間を通じて順調に周回を重ねながら速さも示し、何か問題を抱えているというそぶりすら示さなかった。
マルコはバルセロナでのテストを振り返ってドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように語った。
「すべて、彼ら(ホンダ)が我々に語っていた通りになっているよ。ここまでのところエンジントラブルはゼロだ」
レッドブルを率いるチーム代表のクリスチャン・ホーナーも今回のうわさに関して次のように語った。
「いったいどこからそんな話が出たのか分からないよ」
■パワーも進歩を遂げたホンダPU
ともあれ、レッドブルがこれまでのチームの歴史を通じて初めて本当の意味でのワークスエンジンパートナーを得たことを喜んでいるのは確かだ。
「ホンダはものすごいリソースを有しているんだ」
そう語ったマルコは次のように付け加えた。
「テストのためだけに彼らがあれほど多くのパーツをたずさえてきたなんて信じられないほどさ」
マルコはさらに、実際のところバルセロナでのテストではホンダPUを控えめに回していたことを明らかにしつつ、それでも昨年まで搭載していたルノーに比べて「大きなパワーブースト」があると主張している。
マルコは次のように続けた。
「現時点では、我々はフェラーリに次ぐナンバー2だよ。多分コンマ2秒か3秒の差だ」
「だが、我々はメルセデスよりは速い。そしてそれは単にクルマだけによるものではないよ」
■ルノーとは大きく違うとフェルスタッペン
マルコは、今季のレッドブル・ホンダF1マシンに関しては事実上のナンバー1ドライバーであるマックス・フェルスタッペンも自信を深めており、2019年のF1タイトルを狙えると考えていると付け加えている。
そのフェルスタッペン自身は、2019年シーズンに向けての抱負を訪ねられると、「何勝もできるといいな」と答え、次のように付け加えている。
「ホンダとの仕事はすごくいいよ。彼らは落ち着いているし、集中している。ルノーとやっていたときと比べるとそこがものすごく違うんだ」