ハースF1が2019年シーズン中にさらにパフォーマンスを改善してくるかもしれない。
2016年からF1に参戦しているハースは、これまで技術提携契約を結んでいるフェラーリのシミュレーターを使用していた。
だが、ハースはフェラーリ本部があるマラネロにあるシミュレーターをレース週末に使用することはできなかったという。その期間はフェラーリがシミュレーターを独占使用することになるためだ。
「我々もフェラーリのシミュレーターにアクセスすることはできる。だが、グランプリのある週末には彼らがそれを使うことになる」
デンマークの『BT』紙にそう語ったハースのチーム代表ギュンター・シュタイナーは次のように付け加えている。
「我々も今後は週末にシミュレーターを使用したいと思っている。だからダラーラのシミュレーターに切り替えているところだ」
シュタイナーが言及したダラーラはイタリアのレーシングカーメーカーであり、現在ハースF1マシンのシャシーを設計製造している会社だ。
「シミュレーターのプログラムを作り上げるのには時間が必要だ。だが、春のうちには準備が整うだろうと考えている。第5戦か第6戦からはレース週末にそれを使えるようになると期待しているよ」とシュタイナーは付け加えた。
現在ハースのシミュレーター担当ドライバーを務めているのはブラジル出身のピエトロ・フィッティパルディだ。22歳のフィッティパルディは現役時代に2度F1チャンピオンに輝いたエマーソン・フィッティパルディの孫だ。
シュタイナーは、そのフィッティパルディが18日からバルセロナで始まる今季の公式プレシーズンテストで実際に2019年型マシンを走行させることになるだろうと次のように語っている。
「シミュレーターで経験することと実際のサーキットでの走行との関連性をつかむため、彼は最初の冬のテストにおいて半日クルマに乗ることになるだろう」