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オーストラリア当局がフェラーリF1マシンのロゴに「待った!」

2019年02月08日(金)19:04 pm

昨年の日本GP以降フェラーリがF1マシンに施している「Mission Winnow(ミッション・ウィノウ)」というロゴに関し、オーストラリア当局が調査を開始したと報じられている。

●フェラーリの2019年カラーはもっと濃い赤に?

この「Mission Winnow」というロゴは、長年にわたってフェラーリのスポンサーを務めているタバコメーカーのフィリップモリス社が展開するキャンペーンプロジェクトを表すものだ。

ウィノウというのはもともと“籾殻(もみがら)を風で吹き飛ばす”という意味の語であり、そこから「不要なものを取り除き、よいものを残す」という意味で使われることもあるようだ。

このプロジェクトを展開するフィリップモリス社によれば、これは“喫煙に代わる新たな何かを見つけ出す”ことを“使命”とするミッションなのだという。

以前のフェラーリF1マシンにはフィリップモリス社の製品であるマールボロのロゴが施されていたが、現在のF1ではタバコの広告宣伝が禁止されている。つまり、タバコメーカーの社名や製品のロゴをF1マシン上に掲示すれば、それは法律違反となってしまう。

だが、Mission Winnow自体は会社名でも製品名でもないため、法令による禁止対象には該当しないとの判断のもとにフェラーリF1マシンに描かれることになったようだ。

しかし、これに対して疑問の声があるのも事実だ。結局、フィリップモリスはマールボロを連想させる文字と色で構成されたMission Winnowロゴを使うことにより、実際のところはタバコの販売促進を狙っているに過ぎないと考えている者もいる。

F1開幕戦の舞台となるメルボルンの『Age(エイジ)』紙は、来月17日に決勝が予定されているオーストラリアGPを前に当局がこの問題の調査に着手したと報じている。

この調査は、連邦保健省、ビクトリア州保健省、そしてオーストラリア通信メディア庁(ACMA)が合同で行うことになると伝えられている。

フィリップモリス社はこれに対し、「常に自分たちの活動に対して適用される法律を尊重している」としながらも、次のように付け加えている。

「このキャンペーンは広告宣伝でもなければ、いかなる製品の販売促進を目的とするものでもない」

フェラーリは15日(金)に2019年型マシンの発表を予定しており、そのとき公開されるマシンには間違いなくMission Winnowのロゴが描かれているはずだ。

今季のF1開幕を前に、この問題も人々の関心を集めることになるかもしれない。

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