前F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、今年9年ぶりにフルタイムF1ドライバーとして復帰するロバート・クビサ(ウィリアムズ)が以前よりももっと強さを示すだろうと語った。
2011年のF1シーズン開幕前に参加していたラリーでのクラッシュで大けがを負ったクビサは、今も右腕に障がいが残っている状態ながら、8年のブランクをへてついに今季ウィリアムズの正ドライバーとしてF1復活を果たすことになっている。
88歳のエクレストンは、クビサの復帰は大歓迎だと『sport.pl』に次のように語った。
「もしロバートにああいう事故がなければ、今頃はF1チャンピオンになっていただろう。私は、彼は以前よりも強くなってカムバックすると思うよ」
「彼は精神的にも強くなったし、以前よりもさらにアグレッシブな走りを見せるだろう。彼の復帰はうまくいくはずだ」
だが、右腕が以前と同じように使えない状態のクビサが世界最高峰のモータースポーツであるF1にうまく対応できるとは思えないと考えている者たちがいることも事実だ。そういう者たちは、クビサがコース上でほかのドライバーたちを危険な状況に追い込んでしまう可能性もあると考えている。
だが、エクレストンの考えは違うようだ。
「身体的な問題に関しては、ほかの例をあげることもできるよ」
「何年も前のことだが、私はレーシングチームを所有しており、そこでアーチー・スコット・ブラウンがドライバーを務めていたんだが、彼には右腕がなかったんだ。だが、彼はロバートより何倍も悪い状況だったにもかかわらず、非常に速かったよ」
そう語ったエクレストンは次のように付け加えた。
「彼は我々とともに多くの成功をおさめたし、私はロバートもけがには負けないと思っているよ」