レッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、ピエール・ガスリーがチーム内でナンバー2ドライバーとして扱われることはないと主張した。
昨年はジュニアチームのトロロッソで走っていた22歳のガスリーは、ルノーへの移籍を決めたダニエル・リカルドの後任として今年はレッドブルへの昇格を果たした。
だが、リカルドが3強チームのひとつであるレッドブルを離れ、いまだ中堅に位置するルノーへの移籍を決めた理由は、レッドブルがマックス・フェルスタッペンを事実上のナンバー1ドライバーとして処遇するようになっているからだと考えている者も少なくない。
もしそれが事実であれば、リカルドよりもF1経験が少ないガスリーが自動的にレッドブルのナンバー2ドライバーという位置づけとなるのはほぼ確実だろう。
だが、レッドブルのドライバー育成プログラム責任者でもあるマルコは、ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に「彼(ガスリー)はナンバー2ドライバーではないよ」と語り、次のように付け加えた。
「レッドブルにおいては、それは御法度だ」
とはいえ、マルコもフェルスタッペンが現時点においてすでにトップレベルのF1ドライバーに成長したのは確かだと考えている。
「マックスは昨シーズンにまた次の段階へと上った。そしてダニエル・リカルドもそれを感じていたんだ。マックスが彼を追い抜いたということだ。だが、我々はガスリーに彼が必要とするだけの時間を与えるつもりだよ」
そう語ったマルコは次のように付け加えた。
「私は、彼は最初のうちは決勝よりも予選の方がマックスに近づけるだろうと推測している。だが、それはトップチームでデビューする者にとっては普通のことなんだ」