バルテリ・ボッタス(メルセデス)が2018年F1シーズンに好成績を残せなかったのは、ただ運が悪かっただけだ。
そう主張するのは、ボッタスと同じフィンランド出身の元F1ドライバーであるミカ・サロだ。
2016年にF1チャンピオンとなったニコ・ロズベルグが突然のF1引退を表明したことで、ウィリアムズから引き抜かれる形で突然2017年にメルセデスで走ることになったボッタス。
その2017年シーズンには3勝をあげ、ドライバーズランキングもルイス・ハミルトン(メルセデス)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に次ぐ3位につけた。
ところが、メルセデスでの2年目シーズンとなった今年は、ボッタスはついに1勝もあげることができず、ランキングも5位に後退してしまった。
2019年もメルセデスとの契約を結んでいるボッタスだが、2020年にはメルセデス所属若手ドライバーであるエステバン・オコンにそのシートを奪われてしまうことになるだろうと予想しているF1関係者も少なくないようだ。
かつてティレル、フェラーリ、トヨタなどで活躍した実績を持つサロは、ボッタスについて母国フィンランドのテレビ局『MTV』に次のように語った。
「バルテリは、来年は完全にリセットして再スタートを切る以外にないね」
「今年はほとんどすべてが悪い方向へと向いてしまっていた」
「バクーは本当に運が悪かったよ」
レースをリードしながら、残り3周となったところでタイヤがバーストして勝利を逃す結果に終わった第4戦アゼルバイジャンGPでのボッタスに言及したサロは、あの不運さえなければ2018年F1シーズンの様相も違うものになっていたはずだと考えている。
「あのときあんなことが起きなければ彼が選手権をリードしていたはずだし、その後シーズンがどう展開していたかは誰にも分からないよ」
そう語ったサロは次のように付け加えた。
「バルテリが悪かったわけではなく、ちょっとした不運がたくさん重なってしまったんだ。だが、そうしたことが心理的にかなりのダメージを与えてしまったのは確かだね