カルロス・サインツは2019年にマクラーレンが大躍進を遂げられるとは考えていないようだ。
今季はルノーのドライバーを務めているサインツだが、今季限りでのF1引退を表明したフェルナンド・アロンソの後任として来季は現在不振にあえいでいるマクラーレンに移籍することが決まっている。
■来季のマクラーレンも今季とほぼ同じ位置?
そのサインツは、母国スペインの『EFE通信』に対し、自分の最大の目標であるF1ドライバーズタイトルに挑戦できるのはまだ「ずっと先の話」だと語り、微笑みを浮かべながら次のように付け加えた。
「フェラーリあるいはメルセデスに所属していなければ、F1タイトルをとるのはちょっと困難だよ」
今季からホンダに替えてルノーPUを搭載しているマクラーレンだが、やはり優勝や表彰台争いをするには遠く及ばず、シーズン後半に入ると最後尾付近にまで沈んでしまうこともあった。
サインツは、マクラーレンも今では「自分たちが正しい方向に向かっていなかったのではないかということに気づいている」と語り、次のように続けている。
「だけど、それによって彼らも学ぶことができたし、リセットしてゼロから始めることができると思っている。それはつまり、僕たちは現実的でなくてはならないということだし、おそらく今僕がルノーで戦っているのと同じような位置で争うことになるんじゃないかな」
■名門マクラーレンは必ず復活する
しかし、たとえそうであっても、マクラーレンへの移籍は自分のキャリアにとって不利益になるものではないとサインツは考えている。
「どんな会社にも、どんなチームにも、そしてどんなドライバーにだって浮き沈みはある。そしてマクラーレンは今沈んでいる状態だ」
そう語った24歳のサインツは次のように付け加えた。
「だけど、F1の歴史において最高レベルの実績を持つチームだけに、彼らはどうすれば挽回できるか、その答えを見つけ出すはずだと僕は信じているよ」