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【決勝レポート】トロロッソ・ホンダ無念!ポイントに手が届かず/F1日本GP

2018年10月07日(日)15:58 pm

2018年F1第17戦日本GPが10月7日(日)、鈴鹿サーキット(1周5.807km)で3日目を迎え、14時10分から行われた決勝でメルセデスのルイス・ハミルトンが優勝した。今季9勝目、通算71勝目。

●【画像:決勝レース結果】F1日本GP決勝レースのタイム、周回数、ピット回数

上位グリッドからのスタートでポイント獲得が期待されたトロロッソ・ホンダだが、ピエール・ガスリーが11位、ブレンドン・ハートレーが13位にとどまり、惜しくもポイントには手が届かなかった。

■フェルスタッペンがフェラーリ2台と接触

前日までとはうってかわって晴天に恵まれた鈴鹿サーキットだが、レースはスタート早々に荒れた展開となる。

レース開始早々、9番グリッドからスタートしたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が1周目に一気に5番手にまで順位アップを果たす。するとレースが2周目に入るところで3番手スタートのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と4番手スタートのキミ・ライコネン(フェラーリ)が接触。ライコネンがコース外へ押し出される形となったところでベッテルが前に出てこれで4番手にまで順位を上げた。

フェルスタッペンにはライコネンとの接触による5秒ペナルティーが科された。

このとき、シャルル・ルクレール(ザウバー)との接触で左リアタイヤをバーストさせたケビン・マグヌッセン(ハース)がピットへ戻ろうと必死の走行を続けるが、このときマグヌッセンのクルマがコース上に破片をまき散らしてしまった。そして、これによりセーフティカーが導入された。

トロロッソ・ホンダ勢は7番手スタートのガスリーはそのポジションをキープしたものの、6番手スタートだったハートレーは11番手にまで順位を下げてしまった。

8周目にレースが再開されると、上位勢はそれぞれのポジションをキープ。ところが9周目にスプーンカーブ手前で3番手を走行していたフェルスタッペンのスピードが一瞬落ちる。チャンスとみてフェルスタッペンのインサイドに飛び込んだベッテルだったが、ここで2台が接触。ベッテルはスピンしてコースオフしてしまい、ここで19番手にまで順位を落としてしまった。

■リカルドもフェラーリを攻略

一方、マシントラブルにより予選を15番手で終えていたレッドブルのリカルドはレースが11周目を迎える時点で8番手にまで順位をばん回。その後も着実に順位を上げていった。

18周目に4番手を走行していたライコネンがピットに入って鈴鹿に持ち込まれたドライタイヤの中で一番硬いミディアムタイヤに交換。

22周目にフェルスタッペン、24周目にバルテリ・ボッタス(メルセデス)とリカルド、25周目にはトップのハミルトンがピットイン。フェルスタッペンはソフトタイヤ、ボッタスはミディアムタイヤ、ソフトタイヤでスタートしていたリカルドはスーパーソフト、そしてハミルトンはミディアムタイヤへと交換した。

ここでまだタイヤ交換を行っていなかったフォース・インディア勢の後ろでコース復帰したライコネンはペースを上げることができず、リカルドにも順位を逆転されてしまう。

■ベッテル順位ばん回も6番手まで

スーパーソフトタイヤでスタートしたトロロッソ・ホンダ勢は29周目にハートレーが、30周目にガスリーもピットインしいずれもソフトタイヤに交換する。

しかし、最初のスティントを長めにとったことが裏目に出たか、ハートレーは17番手、ガスリーは15番手でのコース復帰となってしまう。その後ライバルたちがすべてタイヤ交換を行った時点ではガスリーが11番手、ハートレーは16番手に位置することになった。その時点で、徐々に順位を取り戻していたベッテルは7番手に位置していた。

その後ベッテルはロマン・グロージャン(ハース)をかわして6番手に浮上。これで上位6台はハミルトン、ボッタス、フェルスタッペン、リカルド、ライコネン、ベッテルとトップ3チーム勢が占める形となった。

■トロロッソ・ホンダはポイント獲得ならず

35周目にガスリーが10番手を走行していたルクレールをとらえてポイント圏内の10番手に浮上。ルクレールは再びピットへ入りユーズドのソフトタイヤに交換。これで順位を19番手にまで下げてしまう。

そのルクレールが40周目にデグナーカーブでコース脇にマシンを止めてしまう。トラブルを抱えたルクレールはここでリタイアとなった。

レースが残り10周となったころから2番手を走行するボッタスの背後にフェルスタッペンが迫ってくる。しかし、バックマーカー処理もあり、フェルスタッペンもボッタスをとらえるには至らない。一方、ポイント圏内の10番手を走行するガスリーの背後にはルノーのカルロス・サインツが迫ってくる。

そして53周のレースが残り3周となったところでサインツがガスリーをオーバーテイク。ガスリーはこれでポイント圏外の11番手に下がってしまった。

結局、ポールポジションからスタートしたハミルトンがまったく危なげないレース展開を見せ、鈴鹿で2年連続となるポール・トゥ・ウィンを達成。2位にボッタス、3位にフェルスタッペンが続いた。

ファイナルラップで意地のファステストラップをマークしたベッテルだが、このレースを6位で終えたことにより、ハミルトンとのポイント差は67ポイントに拡大。早ければ次戦アメリカGPでハミルトンの通算5回目のF1ドライバーズタイトル獲得が確定する可能性も出てきている。

■決勝トップ10ドライバー(暫定)

優勝/ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2位/バルテリ・ボッタス(メルセデス)
3位/マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
4位/ダニエル・リカルド(レッドブル)
5位/キミ・ライコネン(フェラーリ)
6位/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
7位/セルジオ・ペレス(フォース・インディア)
8位/ロマン・グロージャン(ハース)
9位/エステバン・オコン(フォース・インディア)
10位/カルロス・サインツ(ルノー)

次戦2018年F1第18戦アメリカGPは10月19日(金)の現地時間10時(日本時間20日0時)にサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開幕。決勝は10月21日(日)の現地時間13時10分(日本時間22日3時10分)にスタートする。

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