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【予選レポート】ハミルトンが大逆転ポール ホンダは15番手どまり/F1シンガポールGP

2018年09月15日(土)23:46 pm

2018年F1第15戦シンガポールGPが9月15日(土)、マリーナ・ベイ・ストリート・サーキット(1周5.063km)で2日目を迎え、現地時間21時(日本時間22時)から行われた予選でメルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。今季7回目、通算79回目。

●【画像:予選結果】2018年F1第15戦シンガポールGP予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数

【予選Q1】ホンダ苦戦もガスリーがQ2進出

18分間で行われたQ1では、メルセデス勢だけがこのレースに持ち込まれたドライタイヤの中で中間に位置するウルトラソフトタイヤでコースイン。その他のドライバーたちは順当に一番軟らかいハイパーソフトタイヤでアタックを開始する。

レッドブルのダニエル・リカルドがいいペースの走りを見せ、ポールポジション獲得大本命と見られているフェラーリのセバスチャン・ベッテルが2番手、キミ・ライコネンが3番手で続く。

トロロッソ・ホンダ勢は序盤こそトップ10に食い込むものの、ほかのドライバーたちがタイムを刻むごとに徐々に順位を下げ、全ドライバーのタイムが出そろった時点ではピエール・ガスリーがぎりぎりの15番手、ブレンドン・ハートレーは18番手に位置する苦しい展開となる。

Q2進出をかけた2回目のアタックが開始されると、ガスリーが14番手に順位を上げるが、ハートレーは16番手どまりとなりここでQ1敗退が決まってしまう。

その後、ノックアウトゾーンの17番手に位置していたザウバーのマーカス・エリクソンが12番手に順位アップ。これで好調ハースのケビン・マグヌッセンが16番手に下がりQ1敗退が確定。ガスリーはなんとかぎりぎりの15番手でQ2進出を果たした。

一方、ウルトラソフトで臨んだメルセデス勢はQ1突破は問題ないと考えたようだが、最終的にボッタスが12番手、ハミルトンは14番手でQ1を終えることとなり、思わず冷や汗が出そうな形でのQ2進出となった。

Q1でノックアウトされた16番手から20番手までのドライバーは以下の通り。
16番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、17番手ブレンドン・ハートレー(トロロッソ)、18番手ストフェル・バンドーン(マクラーレン)、19番手セルゲイ・シロトキン(ウィリアムズ)、20番手ランス・ストロール(ウィリアムズ)。

【予選Q2】アロンソは9レースぶりのQ3進出ならず

15分間で争われたQ2では、Q1とは逆にフェラーリ勢がウルトラソフトタイヤで最初のアタックに臨む。一方、メルセデス勢はここでは最初からハイパーソフトを選択する。

しかし、ウルトラソフトタイヤでのアタックに臨んだライコネンはうまくペースが上げられず、ウルトラソフトタイヤをあきらめてピットに戻る。ベッテルも全ドライバーがタイムを出し終えた時点では10番手に位置する結果となり、フェラーリのタイヤ戦略は失敗に終わってしまう。

一方、フリー走行3回目ではトップのベッテルに1秒以上の差をつけられていたレッドブルのマックス・フェルスタッペンがペースを上げ、Q2最初のアタックを終えた時点でトップに立つ。この段階でのノックアウトゾーンにはロマン・グロージャン(ハース)、シャルル・ルクレール(ザウバー)、エリクソン、ガスリー、そしてライコネンが位置した。

フェラーリ勢もハイパーソフトタイヤに履き替えてQ2最後の戦いがスタート。上位につけていたレッドブル勢はQ3進出は確実とみて走行を行わない。フェルスタッペンに次ぐ2番手につけていたハミルトンもフライングラップは行わずにピットに戻る。

ライコネンが順位を上げ、マクラーレンのフェルナンド・アロンソがノックアウトゾーンの11番手に下がる。しかし、アロンソは最後のアタックで10番手に浮上。モナコGP以来9レースぶりとなるQ3進出の期待が高まったアロンソだったが、最後にルノーのニコ・ヒュルケンベルグが再びアロンソの上に出てアロンソが11番手に下がり、ここでQ2敗退が確定。ガスリーも順位を上げることができず、15番手でQ2敗退が決定。

しかし、アロンソはスタートタイヤを自由にチョイスできるドライバーの中では最上位で決勝をスタートすることになり、3レースぶりのポイント獲得も十分に視野に入る位置で予選を終えたと言えるだろう。

Q2ではライコネンがトップ。そして予選でペースを上げてきたフェルスタッペンが2番手でQ3に進んだ。

Q2でノックアウトされた11番手から15番手までのドライバーは以下の通り。
11番手フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、12番手カルロス・サインツ(ルノー)、13番手シャルル・ルクレール(ザウバー)、14番手マーカス・エリクソン(ザウバー)、15番手ピエール・ガスリー(トロロッソ)。

【予選Q3】ハミルトンが大逆転ポール

12分間で戦われたQ3では、ここまで鳴りを潜めていたハミルトンが予選での強さを発揮。最初のアタックで1分36秒015の暫定ポールタイムをマーク。そしてここでもフェルスタッペンが2番手につけ、ベッテルは3番手、4番手にボッタス、5番手にライコネンという順序となる。

そして迎えたQ3最後のアタックだが、フェラーリ勢は各セクターでハミルトンのタイムを上回ることができない。暫定ポールシッターのハミルトンも最初のアタックでマークしたベストタイムに届かない。

逆にフェルスタッペンがセクター2で全体ベストタイムを刻み、初のポールポジション獲得かと思われた。しかし、最終的にはフェルスタッペンもハミルトンのタイムには届かず、0.319秒遅れの2番手にとどまった。コースインするタイミングについて無線でチームに不満を表していたベッテルは結局3番手で予選を終えている。

ホンダPUを搭載するトロロッソは、明日の決勝をガスリーが15番グリッドから、ハートレーが17番グリッドからスタートすることになる。

■予選トップ10ドライバー

ポールポジション/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:36.015
2番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 1:36.334
3番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:36.628
4番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:36.702
5番手/キミ・ライコネン(フェラーリ) 1:36.794
6番手/ダニエル・リカルド(レッドブル) 1:36.996
7番手/セルジオ・ペレス(フォース・インディア) 1:37.985
8番手/ロマン・グロージャン(ハース) 1:38.320
9番手/エステバン・オコン(フォース・インディア) 1:38.365
10番手/ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー) 1:38.588

F1シンガポールGP決勝は、明日の日本時間21時10分にスタートする。

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