2018年F1第13戦ベルギーGPが8月24日(金)、スパ・フランコルシャン・サーキット(全長7.004km)で開幕。現地時間15時(日本時間22時)から行われたフリー走行2回目でフェラーリのキミ・ライコネンがトップに立った。
●【画像:FP2結果】2018年F1第13戦ベルギーGPフリー走行2回目のタイム差、周回数
うす曇りの天候のもとで開始されたセッションでは、序盤はどのドライバーも一番硬めのコンパウンドのミディアムタイヤ、中間に位置するソフトタイヤでの走行プログラムを組む。
ここではミディアムタイヤを履いたメルセデスのルイス・ハミルトンがトップに立ち、それにソフトタイヤのライコネン、ソフトタイヤのバルテリ・ボッタス(メルセデス)、ミディアムタイヤのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、その下にいずれもソフトタイヤのレッドブル勢が続く展開となる。
セッション開始から30分近くが経過したところで、上位勢ではまずフェラーリの2台が一番軟らかいコンパウンドのスーパーソフトでの走行を開始。ここでライコネンが1分43秒355を刻んでトップに立った。
その後メルセデス勢もスーパーソフトでの走行を開始するがライコネンのタイムには届かない。
一方、フェラーリのベッテルはスーパーソフトでのアタック時にミスを犯してしまい、メルセデス勢を上回ることはできなかった
セッションが中盤に差し掛かるころにはスーパーソフトに交換したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がベッテルを上回るタイムを刻み4番手に浮上。来季ルノーに移籍することが決まっているチームメートのダニエル・リカルドはベッテルの下6番手タイムだった。
フリー1はソフトタイヤで11番手につけていたトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーだが、スーパーソフトでは今一つペースが伸びず、全体の15番手。チームメートのブレンドン・ハートレーも17番手とこのセッションでは苦戦を強いられた。
今年からルノーPUに移行したマクラーレンも調子が上がらず、フェルナンド・アロンソは16番手。チームメートのストフェル・バンドーンは何かトラブルを抱えたこともあり、フリー1に続いて最下位の20番手にとどまった。
一方、今季好調のザウバーがこのセッションでは2台ともにトップ10入りを果たすなど、シーズン後半の中団グループの戦いが一層激しさを増すことが予感されるセッションとなった。
セッション後半は各チームともに決勝を想定したロングランプログラムを展開。ここではミディアムタイヤを履いたベッテルがかなりいいペースで周回を重ねた。一方、メルセデス勢は時折ブレーキングでタイヤをロックさせるシーンも見られるなど、ロングランではフェラーリの方がやや安定感で勝ったように感じられた。
しかし、ライコネンがロングランを行ったスーパーソフトは左リアタイヤに大きなブリスターが発生するなど、決勝ではどれだけタイヤをいたわることができるかが大きなカギとなってきそうだ。
明日は不安定な天候となることが予想されていることもあり、コンディション変化にうまく対応できるかどうかが各チームにとっての大きな課題となるのは間違いないだろう。
■フリー走行2回目トップ10ドライバー
トップ/キミ・ライコネン(フェラーリ) 1:43.355
2番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:43.523
3番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:43.803
4番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 1:44.046
5番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:44.129
6番手/ダニエル・リカルド(レッドブル) 1:44.250
7番手/セルジオ・ペレス(フォース・インディア) 1:44.662
8番手/カルロス・サインツ(ルノー) 1:45.481
9番手/マーカス・エリクソン(ザウバー) 1:45.537
10番手/シャルル・ルクレール(ザウバー) 1:45.622
F1ベルギーGPフリー走行3回目は、明日の日本時間19時から始まる。