FIA(国際自動車連盟)会長のジャン・トッドが、伝説的元F1ドライバーであるミハエル・シューマッハのことはもう「そっとしておいてあげよう」と世界に向けて呼びかけた。
7度F1チャンピオンとなる偉業を達成したシューマッハだが、2013年末に起きたスキー事故によって脳に重大な損傷を受け、今もスイスの自宅でリハビリテーションが続けられている。
だが、シューマッハの家族は現在の容体などについてまったく外部に情報を出そうとはしておらず、今シューマッハがどういう状態にあるのかは不明な状態が続いている。
かつてフェラーリのチーム代表としてシューマッハとともにフェラーリの黄金時代を築いたトッドは、シューマッハやその家族とも非常に親しいことで知られている。
そのトッドは、このほどアルゼンチンの日刊紙『La Nacion(ナシオン)』に次のように語った。
「彼は家族や親せきたちに囲まれている」
「頻繁に訪ねることができる私は恵まれていると思う。だが、彼の健康問題は個人的なことだし、我々はもうミハエルには平穏な人生を送ってもらえるようにすべき時だと思う」
そう語ったトッドは次のように繰り返した。
「もう一度言うが、今はもうミハエルに平穏に自分の人生を送らせてあげる時だ」