マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)はF1で勝つ見込みがないことからF1以外のカテゴリーの方に目を向けざるを得ない状況になっているのだと考えている。
最近ではアロンソが世界3大自動車レースを制覇する“3冠”達成を目指していることはよく知られるようになっている。
すでにF1モナコGPを制しているアロンソは2017年にはインディ500に初挑戦。そのレースはマシントラブルにより無念のリタイアとなったアロンソだが、今年はトヨタチームの一員としてル・マン24時間レースに挑戦し、見事初出場初優勝を遂げている。
■F1以外に目を向けるのは勝てないドライバーがすること
だが、まだ20歳のフェルスタッペンは今アロンソが挑戦しようとしていることには興味が持てないようだ。
「F1以外のことに目が向くというのは、主として勝つことができないドライバーたちに起こることだよね」
そう語ったフェルスタッペンは、将来的にはアロンソのようにアメリカやル・マンで戦うことに興味があるかと尋ねられると次のように答えた。
「多分ね。年をとって遅くなったらそうするだろうと思うよ」
■今の自分にはF1以外のことは考えられない
フェルスタッペンはさらに、F1で勝てるチャンスがある間はやる気を保つことができるものだと次のように続けた。
「グリッド上で最強のクルマがあれば、誰であっても勝てるんだ。過去4年間についてはメルセデスに乗っていればF1ドライバーなら誰だって勝つことができたはずだよ。それは誰もが分かっていることさ」
「だからハミルトンは辞めようとなどしていないんだ。彼にはそうする必要はないからね」
「それは僕にとっても同じだよ。僕は勝利を狙える位置にいるからやる気だってものすごくあるし、ル・マンやインディカーなどほかのことをやりたいとは思わないよ」
■勝てないとやる気が失われる瞬間がある
そう語ったフェルスタッペンは、今アロンソが抱えている問題はかつて自分の父親がF1現役ドライバー時代に直面した問題と似ていると感じているようだ。
「僕の父も同じ問題を抱えたんだ」
1994年から2003年にかけてアロウズやティレルなど複数のチームから出走したものの、ついに1勝もあげることなくF1を引退した父親のヨス・フェルスタッペンに言及したフェルスタッペンは次のように付け加えた。
「彼(ヨス)はF1をやっていたけれど勝つことができなかった。そういう時、やる気が失われる瞬間があるんだ。そしてそれが内側からむしばんでいくんだ」