エンジンサプライヤーとして2021年からF1に参入する可能性があると言われていたアストンマーティンだが、その計画を白紙に戻すことになるかもしれない。
現在レッドブルのタイトルスポンサーを務めているアストンマーティンは、新F1エンジンレギュレーションが導入される2021年に向けてエンジンサプライヤーとしてF1に参入することを検討していると伝えられていた。
■新F1エンジンルールに悲観的なアストンマーティン
うわさではもう間もなく2021年以降のF1エンジンレギュレーションの詳細が発表されることになると言われているが、アストンマーティンのCEOを務めるアンディ・パーマーがこのほど次のように語ったと『Autocar(オートカー)』が報じている。
「悲しいかな、新たなレギュレーションは我々にとって興味深いものにはなりそうにない」
「私が耳にしたこれまでの議論からすれば、十分にコストに見合うレギュレーションになるとは思えない。今後も1周あたり0.1秒を削るのに大金と投じる必要がある状況が続くのは確かだね」
■ポルシェは計画通り参入か?/b>
一方、ポルシェは依然として2021年からエンジンサプライヤーとしてF1に参戦することを前向きに考えていると言われており、こちらも来季から2020年までホンダからエンジン供給を受けることになるレッドブルとの関係がうわさされている。
アストンマーティンの場合はもしF1参入となれば完全に新しいチャレンジとなるが、ポルシェの場合はすでに昨年までF1と似たハイブリッドエンジンで戦うWEC(世界耐久選手権)で戦ってきており、タイトルも獲得した実績を持っている。WECでハイブリッドエンジン開発に成功した実績があるだけに、もしポルシェがF1参入を決めれば現在のF1エンジンメーカーにとっても脅威となる可能性は十分にありそうだ。
■メルセデスはポルシェ参入を歓迎/b>
「もしポルシェが加わるなら、それはいいことだよ」
『Bild(ビルト)』にそう語ったトト・ヴォルフ(メルセデス/エグゼクティブディレクター)は次のように付け加えた。
「競争が激しくなればなるほど、我々にとって勝利することがさらに重要になるからね」