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【予選レポート】ホンダ無念Q3に届かず レッドブルは2列目確保/F1フランスGP

2018年06月24日(日)1:02 am

2018年F1第8戦フランスGPが6月23日(土)、ポール・リカール・サーキット(1周5.842km)で2日目を迎え、現地時間16時(日本時間23時)から行われた予選でメルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。今季3回目、通算75回目。

●【予選結果】2018年F1第8戦フランスGP予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数

【予選Q1】マクラーレンが2台そろって敗退

18分間で行われたQ1では、メルセデス、フェラーリ、レッドブル勢が順当に好タイムをマークする中、中団グループチームによるし烈なQ2進出バトルが展開される。

ザウバー勢が好調な走りを見せる中、最初のアタックを終えた時点ではマクラーレンのストフェル・バンドーンが16番手、フェルナンド・アロンソが18番手と2台ともにノックアウトゾーンに位置する状況となる。

アロンソは2回目のアタックでいったん12番手に順位を上げるものの、その後ライバルチームのドライバーたちがそのタイムを上回り、またずるずると順位を落としていく。最後のアタックでもアロンソは16番手タイムにとどまり、ここで今シーズン初のQ1敗退が確定。チームメートのバンドーンも18番手となり、マクラーレンが2台そろってQ1敗退という結果となった。

トロロッソ・ホンダ勢はピエール・ガスリーが10番手タイムをマークしてQ2進出を決めるが、PU交換により明日の決勝を最後尾グリッドからスタートすることが確定しているブレンドン・ハートレーは17番手でQ1敗退となった。

Q1でノックアウトされた16番手から20番手までのドライバーは以下の通り。
16番手フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、17番手ブレンドン・ハートレー(トロロッソ)、18番手ストフェル・バンドーン(マクラーレン)、19番手セルゲイ・シロトキン(ウィリアムズ)、20番手ランス・ストロール(ウィリアムズ)

【予選Q2】ガスリー無念!ルクレールが驚きのQ3進出

15分間で争われたQ2では、ターン5、6付近で雨が降り始めたという情報が伝えられたことから早めにタイムを出しにいこうとするドライバーたちがセッション開始前からピットロード出口に列をつくるという状態でのスタートとなる。

ここでフェラーリ勢はこのサーキットに持ち込まれた3種類のドライタイヤの中で一番軟らかいコンパウンドのウルトラソフトタイヤでアタックに臨むが、メルセデス勢とレッドブル勢は決勝を有利に展開させるため一段階硬めとなるスーパーソフトでアタックする。

最初のアタックが終わった時点ではハミルトンとバルテリ・ボッタスのメルセデス勢が1-2体制を築き、それにキミ・ライコネン(フェラーリ)が続く展開となる。

そしてフランス国籍を持つハースのロマン・グロージャンが4番手に食い込むパフォーマンスを見せた。トロロッソのガスリーはこの時点ではQ3進出が十分に期待できる9番手に位置していた。

しかしその後のアタックでフェラーリのベッテルが2番手に上がるなど、3強チームのドライバー勢が順当に上位を占めていき、7番手8番手にハースのケビン・マグヌッセンとグロージャン、9番手にルノーのカルロス・サインツ、10番手にフォース・インディアのセルジオ・ペレスが上がってガスリーは11番手でQ2の折り返し点を迎えた。

そしてQ2の残り時間がわずかになったところで最後のアタック合戦が繰り広げられると、ガスリーがセクター1で自己ベストを更新する。ところがセクター2でペースを落としたガスリーは結局自己ベストを更新できずに終わり、その後ライバル勢がタイムを短縮したことで14番手でQ2敗退となってしまった。

3強チームのドライバーたちとともにルノーのサインツ、ハースの2台がQ3進出を決める中、なんとザウバーのシャルル・ルクレールが10番手に飛び込んで今季初のQ3進出を決めた。今季ザウバーからF1デビューを飾ったばかりのモナコ出身ドライバーのルクレールはこれまで第4戦アゼルバイジャンGP以降4戦連続でQ2進出を果たしていたが、ついにQ3進出の壁を突破したことになる。

Q2でノックアウトされた11番手から15番手までのドライバーは以下の通り。
11番手エステバン・オコン(フォース・インディア)、12番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、13番手セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、14番手ピエール・ガスリー(トロロッソ)、15番手マーカス・エリクソン(ザウバー)。

【予選Q3】メルセデスが最前列グリッドを独占

12分間で戦われたQ3では、ここでもメルセデス勢が安定した速さを示し、ハミルトンが1分30秒222の暫定ポールタイムを刻み、フェラーリやレッドブルのドライバーたちにプレッシャーをかける。

ところが、この直後に初めてのアタックを開始したグロージャンがターン3でコントロールを失い右側のウォールにクラッシュするというアクシデントが発生。ここで赤旗が振られ、Q3が残り8分弱のところでセッション中断となる。地元フランスで好調ぶりを発揮していたグロージャンだが、これでQ3をノータイムで終えることが確定してしまった。

セッションが再開されるとグロージャン以外の9人のドライバーがQ3最後の戦いに挑んでいく。フェラーリのベッテルも果敢に攻めるがわずかにラインをはずすミスを犯し、メルセデス勢のタイムに届かない。

そんな中メルセデス勢はボッタスがまずハミルトンの出した暫定ポールタイムを更新する走りを見せる。ところが、その後ろからアタックに入ったハミルトンがさらにそのタイムを更新。1分30秒029をマークして10年ぶりに復活したフランスGPのポールポジション獲得を決めた。

明日の決勝は最前列から2台のメルセデスが並んでスタート。その後ろ2列目からフェラーリのベッテルと来季からホンダPUを搭載することが決まったレッドブルのフェルスタッペンがスタートすることになる。

■予選トップ10ドライバー

ポールポジション/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:30.029
2番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:30.147
3番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:30.400
4番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 1:30.705
5番手/ダニエル・リカルド(レッドブル) 1:30.895
6番手/キミ・ライコネン(フェラーリ) 1:31.057
7番手/カルロス・サインツ(ルノー) 1:32.126
8番手/シャルル・ルクレール(ザウバー) 1:32.635
9番手/ケビン・マグヌッセン(ハース) 1:32.930
10番手/ロマン・グロージャン(ハース) ※Q3ノータイム

F1フランスGP決勝は、明日の日本時間23時10分にスタートする。

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