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【トロロッソ・ホンダ】クビサがハートレーの後任候補に浮上

2018年05月31日(木)17:24 pm

ロバート・クビサが今シーズン途中からトロロッソ・ホンダのドライバーを務めることになるかもしれないとのうわさがささやかれ始めている。

■苦しい状況を迎えたハートレー

今季はピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーというドライバーラインアップでシーズンに臨んでいるトロロッソ。だが、ガスリーは一定の結果を残してきているものの、WEC(世界耐久選手権)チャンピオンであるハートレーの方はなかなか思うような結果を残すことができていない。

これまでの6レースで18ポイントを獲得したガスリーに対し、ハートレーはわずか1ポイントしか獲得できておらず、今シーズンの途中で誰かほかのドライバーにシートを明け渡すことになるかもしれないとのうわさがささやかれるようになっている。

■ハートレーの問題は検討するとレッドブル首脳

少し前には昨年ザウバーのドライバーを務めていたメルセデス所属のパスカル・ウェーレインの名前が取りざたされたが、その際、レッドブルのドライバープログラム責任者であるヘルムート・マルコは「現時点では」ジュニアチームであるトロロッソに所属するハートレーをクビにすることは考えていないと語っていた。

しかし、マルコは今週ドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語っている。

「ブレンドンを取り巻く状況は満足のいくものではない」

「我々はこの問題を落ち着いて検討し、今後我々に何ができるかを考えることになる」

■デニスやゲラエルといった若手の名前も

ハートレーの後任候補としては、前述のウェーレインに加え、フェラーリの育成ドライバーであり今季はザウバーのリザーブドライバーを務めているアントニオ・ジョビナッツィの名前などもあげられている。

さらに、フランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』は、ヨーロッパF3選手権などに参戦した経験を持ち、バルセロナで行われたシーズン内テストにレッドブルから参加したイギリス人若手ドライバーのジェイク・デニスや、トロロッソのテストドライバーを務めるインドネシア国籍のショーン・ゲラエルが抜てきされるかもしれないと報じている。

だが、この2人はF1出走に必要なスーパーライセンスを取得できるだけの実績を持っておらず、現実的には今シーズン中のF1デビューは困難だろうと考えられている。

■クビサにトロロッソ移籍のチャンス?

そんな中、最近になってまた別のドライバーの名前も浮上してきている。

それは今年ウィリアムズのリザーブドライバーとして8年ぶりにF1の世界に戻ってきたポーランド人ドライバーのロバート・クビサだ。

ロータスに在籍していた2011年シーズン開幕前にラリーレースで大けがを負ってしまったクビサだが、以降懸命のリハビリを続け、右腕に根治不能の障害を残しながらも十分にF1マシンを乗りこなすところまで復活を遂げてきている。

『Auto Hebdo(オト・エブド)』も、今季ウィリアムズのフルタイムドライバーとなる可能性もあったクビサに関してはスーパーライセンスの問題もないとしている。

■トロロッソがクビサの新天地に?

本来、現在所属しているウィリアムズのシート獲得を目指していたクビサだが、今季のウィリアムズはかつてないほどの低迷状態に陥っている。

最近ではチーフデザイナーを務めていたエド・ウッドや空力責任者を務めていたディルク・デ・ビアが相次いでチームを離脱したことが明らかとなったウィリアムズだが、現在タイトルスポンサーを務めている酒造会社のマルティニも今季限りでF1活動から撤退することが決まっており、財政的にもさらに厳しい局面を迎えることになるのは確かだ。

そうなれば、ウィリアムズは今後も資金を持ち込めるドライバーとの契約を優先せざるを得ない状況が続くことが予想され、クビサがウィリアムズでフルタイムドライバーとなるチャンスはそれほど大きいとは考えられない。

場合によっては、クビサがトロロッソに新天地を求める可能性も除外はできないし、トロロッソとしても長いブランクがあったとはいえ、経験と実績を持つクビサに興味を持つ可能性がゼロとは言えないかもしれない。

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