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F1は技術的挑戦の場であり続けるべきだとピレリ

2018年05月31日(木)16:45 pm

F1公式タイヤサプライヤーであるピレリのマルコ・トロンケッティ・プロベラCEOが、F1が技術的挑戦の場であり続けるのであれば今後もF1プロジェクトを継続したいと語った。

ピレリとF1の間に結ばれている現在の契約は2019年までとなっている。だが、現在F1チーム、F1商業権保有者、F1統括団体のFIA(国際自動車連盟)の間で締結されているコンコルド協定は2020年で満期を迎えることになっており、2021年以降はどういうレギュレーションとなるかまだ確定はしていない状況だ。

トロンケッティ・プロベラはイタリアのラジオ局『RAI』に次のように語った。

「もし、チームやドライバーに彼らが望むものを提供するという技術的挑戦であり続けるのであれば、我々はここにとどまってそれを行うよ」

「だが、もし単なる商業的イベントになるのであれば、我々は手を引くことになるだろう。つまり方向性が変わらなければ我々は続けるし、そうでなければ我々は去るということだ」

「重要なことは、ドライバーたちがさらに中心的な位置を占めるようになるということだ。私はドライバーたちが満足するのはタイヤが機能するときだし、大衆が満足するのはドライバーたちが挑戦することができるときだと信じているよ」

先週末に行われた今季のF1第6戦モナコGPは、例年以上にコース上でのバトルが少なかったことでファンやドライバーたちの評判もあまり好ましいものではなかった。その原因のひとつはピレリが持ち込んだ2018年仕様F1タイヤにあったと考えられている。

だが、トロンケッティ・プロベラは全体的に見れば今年はコース上でのバトルも増えていると次のように続けた。

「今年は全体的にかなり活発な戦いとなっているし、それはよいニュースだ」

「だが、クルマのパフォーマンスが空力的にもタイヤ的にも向上すれば、狭いサーキットでのオーバーテイクが事実上不可能となってしまうのは確かだ」

そう語った70歳のトロンケッティ・プロベラは、次戦F1カナダGP(6月10日決勝)には新たな見どころも増えるはずだと次のように付け加えた。

「カナダでは、第二世代エンジンによって違うシナリオが創造されるかどうかが分かるだろう」

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