ルイス・ハミルトン(メルセデス)が、伝統あるモンテカルロ市街地サーキットのレイアウトを手直しするべきだと語った。
●【画像:レース結果】2018年F1第6戦モナコGP決勝のタイム差、周回数
今季のF1第6戦として先週末に行われた伝統のモナコGPだが、今年のレースはあまり見応えのないものだったという意見が多い。
■今年のモナコGPは退屈だったとドライバーたち
フォース・インディアのセルジオ・ペレスはレース後に次のように語り、ドライバーにとっても退屈なレースだったとほのめかした。
「自分が退屈だと感じたら、家でレースを観ているファンのことは想像したくないな」
マクラーレンのフェルナンド・アロンソも今年のモナコGPは「F1史上最も退屈なレースだった」と語ったことが報じられているが、ハミルトンもテレビを見ていたファンは眠気に襲われたのではないかと次のように語っている。
「もし僕がソファに座っていたなら眠ってしまっていただろうね」
「本当に攻めることができなくてびっくりしたほどさ。こんなことはこれまでにはなかったよ」
■レイアウトやレースフォーマットの見直しも必要?
昨年からF1マシンやF1タイヤの幅が広くなってグリップが向上しているが、今年はF1公式タイヤサプライヤーのピレリがハイパーソフトタイヤというさらに軟らかいコンパウンドタイヤをモナコに投入したことでF1カーのグリップとスピードが一段と向上。そのためコース上での追い抜きがさらに難しくなってしまうという状態を迎えていた。
だが、ハミルトンに言わせれば、モナコの問題はそれだけではないようだ。
「このレースにはほかのやり方が必要だよ」
そう語ったハミルトンは次のように続けた。
「僕は最近王子(アルベール2世)に、そろそろサーキットをもっと長くするときかもしれませんねって話したんだ。ここでは過去数年の間に道路が増設されているし、もっといいサーキットにできるんじゃないかな」
「あるいは、レースのフォーマットを変える必要があるかもしれないね。モナコは素晴らしいサーキットだけど、ここでは2レースに分けて行う必要があるんじゃないかな。今回の僕の人生で最長の78周だったよ!」
■そうしたレースになるのもモナコゆえだとヴォルフ
だが、ハミルトンが所属するメルセデスF1チームのエグゼクティブディレクターを務めるトト・ヴォルフは、そうしたハミルトンのアイデアは少し行き過ぎだと考えているようだ。
「ルイスはいつも自分の意見を自由に話すんだ。だが、ここはモナコだし、重大な事故やセーフティカー導入がなければ常に似たようなレースになるものなんだ」
そう語ったヴォルフは次のように付け加えた。
「サッカーだって面白い試合もあれば面白くない試合になることもあるものさ」