今季のF1第6戦モナコGPが開催されているモンテカルロのパドックでフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)に関する新たなうわさがささやかれている。
■フェラーリ復帰もうわさされているアロンソ
マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザック・ブラウンは2019年以降もアロンソをチームにとどめたいとコメントしているものの、最近アロンソのマネジャーを務めるフラビオ・ブリアトーレがスペインでフェラーリと話し合いを行っていたことが明らかとなった。
これにより、アロンソが2019年にはキミ・ライコネンの後任としてフェラーリに復帰することを狙っているのではないかとの推測が報じられるようになっている。
■マクラーレンがインディカー参戦を検討
だが、その後ドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』が、マクラーレンがインディカーにフル参戦することを検討していると報道。パドック内でささやかれているうわさによれば、マクラーレンは2019年には現在インディカーに参戦しているチームと組んでエントリーすることを予定しているものの、2020年からは単独チームとしてフル参戦を開始する計画だという。
こうしたうわさがささやかれ始めた背景には、かつて現在のインディカーシリーズの母体のひとつであるCARTで2回チャンピオンとなったジル・ド・フェランがこのほどマクラーレンのコンサルタントに迎えられたことがあるようだ。
もしマクラーレンがインディカー参戦を開始することになれば、当然そのコックピットに座ることになるのは世界3大自動車レース制覇を目標に掲げているアロンソということになる可能性は高そうだ。
ブラウンはこのうわさについて質問されると次のように答えている。
「我々はいくつかほかのモータースポーツも視野に入れているし、特にインディカーについては最大の検討対象となっているよ」
「彼(ド・フェラン)がそこで素晴らしい経歴を持っているのは確かだ。彼が自分が持つ専門知識をもとに我々の発展を手助けすることを申し出ることも可能だし、我々もそれには非常に前向きでいるよ」
■アロンソはインディカー転向を明言せず
だが、アロンソは今回のド・フェラン加入については慎重なコメントを行っている。
「僕はド・フェランの加入には何もかかわっていないよ。ザックが数週間前に僕に電話で伝えてきたんだ。チームは選択肢を検討しているし、彼は新鮮な視点でそれを手助けすることができるとね」
そう語ったアロンソは次のように付け加えた。
「現時点では、彼(ド・フェラン)は自分が語るよりも聞くことの方が多いよ。そのうちもっと貢献してくれるようになるだろうね」
現在50歳のド・フェランはCART時代の2000年と2001年に2年連続で年間チャンピオンとなり、翌2003年にはアロンソが目標に掲げるインディ500を制した実績を持っている。F1ファンには2005年から2007年シーズン中盤までBARホンダのスポーティングディレクターを務めていたことでもおなじみの人物だ。