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【決勝レポート】トロロッソ・ホンダに不運 フェラーリまたも表彰台に届かず/F1スペインGP

2018年05月14日(月)0:58 am

2018年F1第5戦スペインGPが5月13日(日)、バルセロナ-カタルーニャ・サーキット(1周4.655km)で3日目を迎え、現地時間15時10分(日本時間22時10分)から行われた決勝でメルセデスのルイス・ハミルトンが優勝した。今季2勝目、通算64勝目。

●【画像:レース結果表】F1第5戦スペインGP決勝のタイム差、周回数、ピット回数

■スタート直後に多重クラッシュ

レッドライトが消え、レースが開始されるとポールポジションからハミルトンがいいスタートを決めて先頭でターン1を駆け抜ける。だが、3番グリッドからスタートしたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)も2番グリッドスタートのバルテリ・ボッタス(メルセデス)を攻略して2番手に浮上。現在ランキングトップと2番手に位置する両者の争いがコース上で展開されるかに思われた。

ところがその後方で10番グリッドからスタートしていたロマン・グロージャン(ハース)がマシンコントロールを失ってスピン、これにルノーのニコ・ヒュルケンベルグとトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが巻き込まれるクラッシュが発生。ここでその3台が早々と姿を消すことになってしまった。このクラッシュによりセーフティカーが導入された。

■ベッテルは早めのタイヤ交換

7周目にレースが再開されると上位勢はポジションをキープ。トップにハミルトン、2番手ベッテル、3番手ボッタス、4番手キミ・ライコネン(フェラーリ)、5番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、6番手ダニエル・リカルド(レッドブル)という3強チーム勢が上位を占める形でレースが展開されていく。

ハミルトンは2番手のベッテルにつけ入るすきを与えず、周回を重ねるごとに差を開いていく。後方では1周目のクラッシュによる混乱14番スタートから一気に9番手に浮上していたザウバーの新人シャルル・ルクレールが安定した速さを見せる。

18周目にソフトタイヤでスタートしていたベッテルが上位勢の中では最初にピットに向かい、ミディアムタイヤに交換。ベッテルはケビン・マグヌッセン(ハース)の後ろ7番手でコース復帰した。

その2周後にボッタスもピットイン。同じくミディアムタイヤに交換してコースへと向かう。そのボッタスがピットロード出口に差し掛かったときにベッテルがマグヌッセンとボッタスの間に割り込むようにして前に出ることに成功。ベッテルは実質2番手の位置をキープすることに成功した。

■ライコネンにトラブル発生

ベッテルとボッタス以外の3強チーム勢はタイヤ交換のタイミングを遅らせてそのままスタートタイヤでの走行を続ける。

ところがレースが25周目に入ったところで2番手を走行していたライコネンのクルマにトラブルが発生。スロー走行となったライコネンはなんとかピットまでたどり着くもののここでリタイアとなってしまった。

この間に先頭を走っていたハミルトンがピットイン。やはりミディアムタイヤに交換したハミルトンはそれまでに稼いでいたマージンを生かして暫定トップに立ったフェルスタッペンの後ろ2番手でコース復帰を果たした。

■ベッテルは1回ストップを断念

34周目にはリカルド、35周目にはフェルスタッペンのレッドブル勢もピットインし、ミディアムタイヤに交換する。タイヤ交換を遅らせたレッドブル勢は最後までこのタイヤで十分に走り切れる状態でコース復帰を果たした。

レース開始前にはレース中の降雨確率が80%と予想されていたが、中盤に差し掛かったころには黒い雲がサーキット上空を覆い、いつ雨が降り始めてもおかしくない様子となる。

レースが41周目を迎えたところで15番手を走行していたフォース・インディアのエステバン・オコンのマシンにトラブルが発生。オコンはコース脇にクルマを停止させ、ここでVSC(バーチャルセーフティカー)が導入される。するとここで2番手を走行していたベッテルがピットに入り、同じミディアムタイヤに交換するという作戦に出る。

■ハミルトンが連勝でポイントリードを拡大

ベッテルはフェルスタッペンの後ろ4番手でコース復帰。ライバル勢たちは現在のタイヤで最後まで走り切る作戦であることは明白で、ベッテルにはコース上で前のドライバーたちをオーバーテイクする必要が生じた。

43周目にVSCが解除されるが、その直後にフェルスタッペンがウィリアムズのセルゲイ・シロトキンをラップダウンするときに接触。フェルスタッペンはフロントウイングの左翼端板を失うダメージを負ってしまう。

これでベッテルにチャンスが生まれたかに思われたが、フェルスタッペンは手負いのマシンでベッテルに負けるとも劣らぬペースで走行。ベッテルとのギャップをうまくコントロールしながらつけ入るすきを与えない。

その後は心配された雨も落ちてこず、周回数が重ねられていく。結局2番手のボッタスに20秒もの差をつけて独走態勢に入ったハミルトンがそのまま先頭でチェッカーフラッグを受け、前戦アゼルバイジャンGPから2連勝で今季2勝目を挙げた。

2位はボッタス、3位にはフェルスタッペンが入り今季初の表彰台に上った。ベッテルは開幕2連勝を飾ったものの第3戦以降は表彰台にも上ることができず、ポイントランキングトップのハミルトンとの差は一気に17ポイントに広がってしまった。

■ザウバーの新人が2戦連続ポイント獲得

このほか、マクラーレンのフェルナンド・アロンソが8位に入り、今季はここまで5戦連続でポイントを獲得。ザウバーのルクレールも前戦アゼルバイジャンでの6位に続きここスペインでも10位入賞を果たしている。

期待のトロロッソ・ホンダだが、ガスリーが1周目のクラッシュに巻き込まれて無念のリタイアに終わったものの、最後尾からスタートしたブレンドン・ハートレーは6台がリタイアするという荒れたレースで粘りの走行を見せ12位完走を果たしている。

■決勝トップ10ドライバー(暫定)

優勝/ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2位/バルテリ・ボッタス(メルセデス)
3位/マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
4位/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
5位/ダニエル・リカルド(レッドブル)
6位/ケビン・マグヌッセン(ハース)
7位/カルロス・サインツ(ルノー)
8位/フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
9位/セルジオ・ペレス(フォース・インディア)
10位/シャルル・ルクレール(ザウバー)

次戦2018年F1第6戦モナコGPは5月24日(木)の現地時間11時(日本時間18時)に開幕。決勝は同27日(日)の現地時間15時10分(日本時間22時10分)にスタートする。

●【動画】グロージャンのスピンにヒュルケンベルグとガスリーが巻き込まれる
●【動画】ライコネン「ノーパワー」レッドブル勢に道を譲る
●【動画】地元の英雄アロンソ、ファンの前で華麗なオーバーテイク

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