トロロッソ・ホンダのドライバーを務めるピエール・ガスリーが、今季型車STR13は今後もっとよくなる“潜在能力”を秘めていると語った。
■本番のレースでPUにトラブル発生
2月下旬から3月上旬にかけて合計8日間で行われたバルセロナでのシーズン前テストでは高い信頼性を見せていたホンダPU(パワーユニット)だが、先週末のF1開幕戦オーストラリアGP決勝でほころびが生じてしまった。
自らのドライビングミスで予選を最下位で終えていたガスリーは、決勝がスタートすると順調にいくつかポジションをばん回することに成功していた。ところがレースが13周目に入ったところで突然PUにトラブルが発生。ガスリーはそのままリタイアとなってしまっていた。
レース後、ガスリーは「僕たちはウィリアムズやフォース・インディアと戦っていたんだ」と悔しさをにじませていた。
■昨年のタイムに届かなかったのはトロロッソ・ホンダだけ
だが、レース後に示されたデータによれば、全部で10チームあるF1チームのうち、昨年のオーストラリアGP決勝での平均タイムよりも劣っていたのはトロロッソ・ホンダだけだったことが明らかとなっている。
「よそのチームはかなりうまく進歩させてきたんだと思う」
「僕たちはオーストラリアよりもテストのときのほうが少しよかったみたいだ。だけど、潜在能力はあるよ」
そう語ったガスリーは、トロロッソ・ホンダでは今シーズンを通じて「挑戦的な開発プログラム」を展開することを計画しており、異なるコンディションにおいてはもっと強さを発揮できるようになるはずだと付け加えている。