F1開幕戦オーストラリアGPを翌週に控えた17日(土)、ホンダが「Red Bull Toro Rosso Honda DAY in TOKYO」と題して六本木ヒルズアリーナでキックオフイベントを開催した。
■想定の5倍ものファンが集まる
この日は、ドライバーのピエール・ガスリー、ブレンドン・ハートレイに加えて、フランツ・トスト代表、そしてホンダの山本雅史モータースポーツ部長が登壇し、ファンとの交流を楽しんだ。
当日用意された整理券は500枚。しかしホンダによると最終的にはその5倍の2500名(速報値)ものF1ファンが六本木ヒルズに集まったという。
■ホンダは速くて壊れない!
今年のF1は『ヘイロー(HALO)』という頭部保護装置の設置が義務づけられ、総重量は増えたものの、車体、パワーユニット、タイヤなどの性能向上により、「スピードは昨年より上がっている。直線で370km/h以上出るコースもあると思う」というほど速くなった。
イベントの中で、ドライバーの2人とトスト代表はホンダの信頼性をべた褒め。これは日本のファンの前でのリップサービス、というだけではなさそうだ。実際に「トロロッソ史上、開幕前テストで最も長い距離(3827km)を走り込めた」のが何よりの証だろう。
ホンダはテスト前のトロロッソとのミーティングで「昨年までの反省を生かして、できるだけ長い距離を2人が走れるようにしよう」と計画し、その計画通りに仕事をしっかりとやり遂げた。世界中のメディアやファンは「昨年とは別のパワーユニットのようだ」と評している。
■トロロッソにとって最高のパートナー
また、ホンダは信頼性だけではなくパフォーマンスも良かった。今後さらにアップデートしていくということで、小規模チームのトロロッソにとっては最高のパートナーだといえる。
トロロッソは昨年までも資金不足のため、1年型落ちのフェラーリ・エンジンやメンテナンスが限られた契約のルノー・エンジンを使用しており、各チームの開発が進んでいくシーズン後半になると、パフォーマンス面でライバルに大きく引き離されるという苦しい状況だった。
今のところトロロッソ・ホンダに大きな不安要素は見当たらない。今シーズンのトロロッソ・ホンダは年間を通してトップ10争い、もしくはそれ以上を期待できるチームとなりそうだ。