マクラーレンのストフェル・バンドーンが、今季のマクラーレンは強さを発揮できるはずだと主張した。
昨年、3年間におよんだホンダとの契約を解除したマクラーレンは、今年はルノーからPU(パワーユニット)と呼ばれるF1エンジンの供給を受けることになる。
もちろん、そのPUはルノーのワークスチーム、そして昨年3勝をあげたレッドブルも使用するわけであり、当然ながらそれらのチームとのパフォーマンスや成績の比較が話題になるのは間違いないだろう。
■ボールはこちらのコートにあるとバンドーン
今季マクラーレンでF1キャリア2年目のシーズンを迎えるバンドーンは、母国ベルギーの『Het Laatste Nieuws(ヘト・ラーツテ・ニュース)』に次のように語った。
「レッドブルは昨年、ルノーエンジンで勝てるということを証明してみせた」
「だから、今ではボールはこちら側のコートにあると言えるだろう。ホンダはもうここにはいないしね」
■ルノーとの方がうまくやれている
しかし、25歳のバンドーンは、2018年シーズンに向けては確かな手応えもあると次のように続けた。
「雰囲気は素晴らしいし、ホンダのときよりもルノーの人たちとの方がかなり直接的なかかわり方ができているよ」
「今は、それに対応することによって時間とエネルギーを失うことにつながるような問題ははるかに少なくなっているんだ」
■ルノーPU搭載作業もうまくいった
だが、今年のマクラーレンにとってはレッドブルよりも不利な点があるのは確かだろう。ホンダに替えて今年からルノーPUに載せ換えることが決まったのは昨年9月のことであり、そのときにはすでにホンダPU搭載を前提としてシャシーの設計が開始されていた。つまり、今シーズンに向けて、マクラーレンのエンジニアたちはホンダ製とは非常に異なるルノーPUを搭載するための調整作業にかなりの労力をつぎ込まなくてはならなかったのだ。
だが、バンドーンはそうした作業もうまく運んだと次のように主張した。
「チームのみんなが教えてくれたよ。必要なことをすべて行うための時間はあったとね。そしてそうした調整に関してはかなり容易だったんだ」
■マクラーレンの弱点は消えた
バンドーンはさらに、今年はライバルチームとの比較で不利になるような点はないはずだと次のように続けた。
「僕たちはすでに非常に優れたシャシーがあったし、新車はそれの改良版だと確信を持って言うことができるよ。だから、エンジンの変更がなかったほかのチームとの比較において、僕たちが不利になることはないと思っている」
「基本的には、僕たちはうまくやれるはずさ。僕たちの弱点は消えたわけだからね」
「だけど、これはF1だし、結果はストップウォッチで確かめるしかない。少なくとも、僕たちは今回のバルセロナで完全にテストを行うことができるという優位点がある。いつもガレージの中にいた昨年とは対照的にね」
最後に、今季最初のテストが26日(月)から行われるバルセロナの天気予報があまりよくないことについて質問を受けたバンドーンは、ほほ笑みを浮かべながら次のように答えた。
「そのことについては考えたくないな。ガレージ内の雰囲気はものすごくいいからね」