マクラーレンのエリック・ブーリエ(レーシングディレクター)が、ホンダPU(パワーユニット)からルノーPUに載せ換えるだけでラップタイムが1秒短縮できると主張した。
2015年からホンダと手を組んだマクラーレンだが、3年間にわたって失望のシーズンを送ることとなり、ついに昨年限りでその関係を解消。今年はルノーからPUを購入してシーズンに臨むことになっている。
■PU変更によるスケジュールの遅れはない
ブーリエは、2018年シーズン開幕に向けた準備は計画通りに進んでいると母国フランスの『L’Equipe(レキップ)』に次のように語った。
「ホンダとルノーのエンジンは構成が異なるために、我々としてはクルマの後部の設計をやり直す必要があった。だが、もうそれによる遅れは取り戻したよ」
■ルノーとの関係も良好
フランス人のブーリエは、ホンダと一緒にやっていた過去3年間は日本の文化に適応することにかなり苦しんでいただけに、フランスのルノーとの間にコミュニケーションの問題が生じることはあまりないと次のように続けている。
「私はルノーとの最初の技術打ち合わせには参加すると主張したんだ。もし彼らが何か理解に苦しむようなことがあったときに手助けするためにね」
「両者ともに満足していると私は確信しているよ」
■ルノーPU搭載だけで1秒短縮可能
今季、ルノーPUを得たマクラーレンの戦闘力はかなり高まるだろうと予想している者も少なくない。中には何勝か達成するだろうし、タイトル争いにも加わってくるかもしれないと考えている者もいる。
だが、その可能性について尋ねられたブーリエは次のように答えた。
「適応するにはもう少し時間が必要だし、まだ何とも言えないよ。我々が唯一のチームではないし、オフシーズンの間にほかのチームが何を行ったのかなど分からないしね」
「だが、シミュレーターにルノーのデータをインプットしてみたところ、エンジンを変えるだけでラップタイムが大きく短縮できることが分かったよ」
具体的にどの程度の短縮が可能なのかと質問されたブーリエは、次のように答えた。
「1秒さ」