かつてウィリアムズやトヨタで活躍した元F1ドライバーのラルフ・シューマッハの息子が1月に中東地区で行われたF4選手権に挑戦し、大活躍を見せた。
7度F1王座についたミハエル・シューマッハの弟であるラルフは1997年から2007年まで10年間にわたってF1で活躍。F1キャリア通算6勝を記録している。
そのラルフの16歳の息子ダビドは昨年までカートレースを行っていたが、今年1月にF4-UAE選手権に参戦。アブダビで行われた初レースで見事ポールポジションを獲得するとレース2では初優勝を達成。これまでに全7レースに出走し、そのうち6レースで表彰台に上るという活躍を見せている。
「F4カーで初めて走った2回のレース週末はものすごく楽しかったよ」
母国ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』にそう語ったダビドは次のように付け加えた。
「正直に言って、こんなにすぐに優勝できるなんて考えてもいなかったんだ」
42歳となった父親のラルフは「ダビドが最近のレースでやってみせたことをすごく誇りに思うよ」と語ると、次のように付け加えた。
「だけど、ヨーロッパでの戦いはものすごく激しいってことも分かっているよ」
今後ヨーロッパでF4に挑戦する意欲を見せているダビドだが、目標はもちろんF1だ。将来、いとこのミックとともに2人のシューマッハがF1で走る光景が見られる可能性もありそうだ。