メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダが、2018年のメルセデスF1マシンはバルテリ・ボッタスのドライビングスタイルにも合うものにするつもりだと語った。
■シーズン後半にペースが落ちたボッタス
2016年のF1チャンピオンに輝いたニコ・ロズベルグが突然の引退を表明したことから、急きょウィリアムズから引き抜かれる形でメルセデスAMGへ移籍してきたボッタス。
その、ボッタスは今季3戦目のバーレーンGPでキャリア初優勝を飾ると、第9戦オーストリアGPで2勝目をあげるなど、期待以上の働きを見せてきた。
しかし、シーズンが後半に入るとチームメートのルイス・ハミルトンとのギャップが徐々に開く展開となってしまい、第12戦ベルギーGPから先週末の第18戦メキシコGPまでの7レースでハミルトンが5勝をあげたのに対し、ボッタスは3度表彰台に上っただけだった。
■クルマの開発がハミルトン寄りになってしまった
現役時代には3度F1チャンピオンになった元F1ドライバーでもあるラウダは、その理由をボッタスの母国フィンランドのテレビ局『C More(セイ・モレ)』に次のように語った。
「最初のころは、クルマはどちらのドライバーにも合っていた」
「だが、開発が進むにつれて、よりルイスのドライビングスタイルに合うものになってしまったんだ」
■来季のクルマはどちらにも合うものに
ラウダは、28歳のボッタスは自分のドライビングをクルマに合わせようと頑張ってきたが、そうした状況を是正する責任があるのはチームの方だと次のように続けた。
「そうしたことが起きてしまった原因は、ボッタスよりも我々チームの方にあるんだ」
「来季のクルマは、ルイスだけでなくバルテリのドライビングスタイルにも合うものになるはずだよ」