2017年のF1シーズンもまだあと2レースを残しているが、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)の心はすでに2018年シーズンのことで占められているようだ。
先週末のF1メキシコGP(第18戦)決勝では、1周目にパンクに見舞われたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がいったん最後尾に落ちてしまった。
■これからもハミルトンと戦いたい
その後少しずつ順位をばん回してトップ10圏内に戻ってきたハミルトンは、そこでしばしアロンソとの順位争いを展開することになった。
ここ数年はハミルトンとアロンソが順位争いをすることはなく、アロンソはハミルトンに周回遅れにされる際にコース上でその姿を見ることしかできない状態が続いていた。
久々にコース上でハミルトンとのバトルを楽しんだアロンソは、レース後に母国スペインのラジオ局『Cadena SER(カデナSER)』に次のように語った。
「僕はこれからも彼と戦い続けたいし、彼を負かしたいよ」
■同じ条件であれば何度もタイトルがとれていたはず
ルノー在籍時代の2005年と2006年に2年連続でF1チャンピオンに輝いたアロンソだが、それからすでに10年以上タイトルから見放されている。
「ハミルトンとベッテルに並ぶ4回のタイトル獲得が可能だと思うかって? 試みてみるよ」
そう語った36歳のアロンソは次のように続けた。
「同じ条件で戦うことができるのを期待しているんだ」
「2006年以降僕がタイトルをとれていないのは事実だ。だけど、すごく最近のものを含めて、4回か5回はタイトルをとれていたはずだと思っているよ」
■ルノーエンジンを試すのが待ち遠しい
そのアロンソは、2018年からマクラーレンがルノーパワーユニットを搭載することになったのを本当に歓迎しているようだ。
「ルノーエンジンをテストするのが今から楽しみだよ」
「これまではものすごく不満が募っていたし、かなりの忍耐が求められた。だけど、来年の僕たちはすごく競争力があるだろうと思っているよ」
「メキシコではフェルスタッペン(レッドブル)がルノーエンジンで素晴らしいレースをしたのを目にしたしね」
■来季は強さを発揮できる材料がたくさんある
2018年にはレッドブルと同様にルノーパワーユニットを搭載することになるマクラーレンが、すぐにレッドブルのレベルに達することができると思うかと質問されたアロンソは、次のように答えた。
「それはまだ分からないな。比較できるものがないからね。だけど感触はいいよ」
「外部から見てもエンジンはすごくよさそうだ」
「最近の数レースで僕たちは空力パーツを投入したんだけど、それらはうまく機能したよ。だから、来年競争力を持てるだけの材料はそろっているんだ」
そう語ったアロンソは、2018年シーズンに向けての期待を次のように表現した。
「来年はハミルトンとタイトル争いができることを期待しているよ」