カルロス・サインツ(トロロッソ)が2018年にほかのチームに移籍する可能性がでてきたようだと報じられている。
サインツはレッドブルとの間に長期契約を結んでおり、現時点ではレッドブルのジュニアチームであるトロロッソで2018年も走ることになるのは確実だと考えられている。
■昨年はルノーからオファーを受けていたサインツ
本来サインツはトップチームであるレッドブルへの昇格を望んでいるが、すでにレッドブルは今後もダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンのコンビでいくことを明らかにしている。
2015年にトロロッソで一緒にデビューしたフェルスタッペンに先を越されたサインツとしてはレッドブル以外のチームに活路を見いだしたいという気持ちを強く抱いているようだ。
実際、昨年はルノーからオファーを受け、サインツ本人も乗り気だったものの、レッドブル側が契約解除に応じなかったという経緯がある。
■現在もルノーやマクラーレンがサインツ獲得を視野に
だが、評価の高いドライバーであるサインツに関しては現在もルノーが興味を示していると言われており、ルノーがレッドブルに供給するパワーユニット料金の値下げに応じれば、その見返りとしてサインツの契約を譲り渡してもよいとレッドブル側が示唆したようだとうわさされている。
さらに、最近ではフェルナンド・アロンソが離脱した場合のプランBとしてマクラーレンもサインツ獲得を視野に入れているようだとも言われている。
■100%トロロッソ残留だとは言えないとレッドブル首脳
こうした状況のもと、本当に2018年もサインツが100%トロロッソで走ると断言できるのかと質問されたヘルムート・マルコ(レッドブル/モータースポーツアドバイザー)は、テレビ局『Canal Latin America(カナル・ラテン・アメリカ)』に次のように答えた。
「F1において100%だと断言するのは難しいことだ」
「私は彼がほかのチームにいるのを見ても驚きはしないだろう。なぜなら、私は彼の契約がどうなっているのか知っているからね」
そう述べたマルコは、次のように付け加えた。
「だが、それを可能にできるのは我々だけだ」