F1チームのハースは、前戦F1ハンガリーGP(第11戦)が始まる前に2018年も今季と同じロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンのドライバーラインアップを継続すると発表した。
■昨年2年契約にサインしていたマグヌッセン
来季のハース残留が正式に発表された形のマグヌッセンだが、その件について質問を受けると次のように答えた。
「僕は契約にサインしたときから2年間だということが分かっていたから、僕にとっては新たなニュースでも何でもないよ」
「だけど、これ(正式発表)はチームや僕自身にとっても重要なことだと思うよ。今後こうした質問を受けなくてすめばありがたいからね」
■今季は契約交渉によるイライラから解放
2010年にマクラーレンのドライバー育成プログラムに加わったマグヌッセンは、2014年に待望のF1デビューを飾った。だが、翌年フェルナンド・アロンソがフェラーリから移籍してきたことで再び控えドライバーに降格。その後マグヌッセンはマクラーレンと別れ、2016年には新生ルノーF1チームのシートを得ていた。
だが、それまでは常にチームとは1年契約を繰り返してきていたマグヌッセンは、ハースと2年契約を結べたことをうれしく思っていると次のように続けた。
「今はいい状況にあるよ。これまで2シーズンF1で戦ったけれど、レースごとに契約の話をすることが続いてすごくイライラも募っていたからね」
■中団グループは接戦だから浮き沈みもある
そのマグヌッセンを擁するハースだが、夏休み前最後のレースとなったハンガリーGPではグロージャンがリタイア、マグヌッセンも13位に終わり、望んでいたような好結果で終えることはできなかった。
だが、チーム代表のギュンター・シュタイナーは、まだ心配する必要はないと主張している。
「一気に結論を導き出すつもりはないよ」
マグヌッセンの母国デンマークの『Ekstra Bladet(エクストラ・ブラデ)』にそう語ったシュタイナーは、次のように付け加えた。
「中団グループは非常に接近しているから、週末ごとにどうなるか分からない状況なんだ。(グロージャンが6位で終えた)オーストリア(第9戦)はよかったし、浮き沈みはつきものさ」
ハースでは今季前半が終わった時点でグロージャンがトータル18ポイントでランキング13番手、マグヌッセンが同じく11ポイントで14番手につけている。