トヨタ自動車の豊田章男社長は、ポルシェがFIA世界耐久選手権(WEC)のLMP1カテゴリーから撤退するとの発表を受け、次のようなコメントを発表した。
●【フォーミュラE】ポルシェ参戦発表、WECのLMP1から撤退。時代は電気、”ライバル”トヨタはどうする?
「ポルシェがWEC(世界耐久選手権)LMP1から撤退することを決めたと聞き大変残念に思います。
昨年、ル・マン24時間レースにおいて、ポルシェチームとは、優勝を懸けて競い合うような良い戦いができ、私どもトヨタのことをライバルと認めていただけました。
そして本年の戦いに向けて、そのポルシェの気持ちに応えたい、そして超えたい…その想いで我々は努力を重ねることができ、新たな技術や技能を実現することに力を尽くせています。
今年のル・マンでは、Dr.ポルシェと再会でき、お話をさせていただきました。
ポルシェも、我々と同じく、もっといいクルマづくりの為にモータースポーツに取り組んでいるというお話を聞きました。
それを、ずっと前から、継続して取り組まれているポルシェは本当に尊敬すべきカーメーカーです。
そのポルシェと、来年は同じ道で競い合い、技術を高め合うことが出来なくなると思うと、本当に寂しく、残念に感じます。
しかし、まだ戦いは終わっていません。
今年、残された5戦を全力で競い、お互いの心に・・・、そしてファンの皆さまの心に残る素晴らしいレースをしましょう。
感謝の気持ちでいっぱいですが、感謝の言葉は、シリーズが終わった後に、述べさせてください。
その時に、どちらが「チャンピオンおめでとう」という言葉を添えられるか?それを楽しみに戦いを続けましょう。
ポルシェの皆さま、よろしくお願いします。
トヨタ自動車株式会社 取締役社長 豊田 章男」。
■ポルシェはフォーミュラEへ
ポルシェは、2019年シーズンからフォーミュラEに参戦し、2017年シーズン限りでWECのLMP1から撤退すると発表しており、アウディに続き電気自動車の開発へ経営資源を集中していく方針だ。
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