かつてマクラーレンやフェラーリで活躍したゲルハルト・ベルガーの甥(おい)にあたるルーカス・アウアーが、2018年にF1デビューする可能性はあまりないだろうと語った。
■ハンガロリンクでのF1テスト参加が決まったアウアー
オーストリア出身の22歳となるアウアーは、現在メルセデスチームの一員としてDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦している。今季は現時点でランキング3番手につけており今季のタイトル獲得の有力な候補となっている。
そのアウアーは、来週ハンガロリンクで開催されるF1公式シーズン内テストにフォース・インディアから参加することになっている。これはフォース・インディアがメルセデスからパワーユニット供給を受けていることに加え、アウアーが今季フォース・インディアのスポンサーとなったBWT社のスポンサードを受けていることから実現したものだ。
■タイトル獲得まではDTMに専念したい
だが、アウアーはテストに参加するとはいえ、まだF1に行くことは考えていないと次のように語った。
「現時点では、F1が自分にとっての目標だとは思っていないんだ。今は完全にDTMに集中しているからね」
「DTMではタイトルが取れるようになるまで3年か4年はかかるんだよ。だから来季もメルセデスにとどまれれば満足さ。現時点では自分がどこに所属することになるのかまだ決まってはいないけれどね」
そう語ったアウアーは、次のように付け加えた。
「どこにどんな選択肢があるのか様子をみることにするよ」
アウアーは、ハンガロリンクで行われるテストに備えるためにフォース・インディアのゲストとして今週末のF1ハンガリーGP(30日決勝)に姿を見せることになっている。