メルセデスAMGのルイス・ハミルトンは、今週末にシルバーストン・サーキットで開催されるホームレースのF1イギリスGPで観衆からブーイングを浴びせられることになるかもしれない。
■ロンドンでのイベントを唯一欠席したハミルトン
12日(水)にロンドンで「F1ライブ・ロンドン」と名付けられた特別イベントが開催されたが、そのときにハミルトンの名前がアナウンスされると観客から一斉にブーイングが起きていた。
というのも、現役F1ドライバーの中で唯一地元イギリス出身のハミルトンだけがそのイベントを欠席していたからだ。
■休暇優先のハミルトンにF1オーナーも不満
このイベントを主催したF1オーナーのリバティ・メディアは、ハミルトンへの皮肉を込めるように次のようにコメントしている。
「チームとドライバーたちにこのイベントに参加するよう招待した。そしてすべてのチームと19人のドライバーたちから素晴らしい回答を得た」
ハミルトンは当初からこのイベントへは、休暇を優先するために欠席するとの意思表示を行っていた。
メルセデスAMGの広報担当者もこれを認め、「ルイスがソーシャルメディアに投稿したように、彼はシルバーストンまで短い休みを取っている」とコメントしている。
■ハミルトンの母国イベント欠席は「理解に苦しむ」
今回のハミルトンの欠席に関しては、F1関係者やメディアも批判的だ。
ハミルトンの不在について質問を受けたライバルのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は、「なぜ彼がここにいないのか、僕は知らないよ」と答えている。
また、イギリスの『Daily Mail(デイリー・メール)』紙は、「なぜハミルトンが欠席したのか、まったく理解できない」と論評している。
ハミルトンのボスであるトト・ヴォルフ(メルセデスAMG/エグゼクティブディレクター)は、次のような言い訳を行ったと伝えられている。
「厳しいタイトル争いとなっているだけに、ルイスにはオーストリア(第9戦)のあとで数日の休みが必要だったんだ」