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「ベッテルとハミルトンのクラッシュはもう忘れよう」とメルセデスのボス

2017年06月28日(水)5:35 am

メルセデスAMGを率いるトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)が、先週末のバクーで起こった事件のことはもう忘れようと訴えた。

【動画:問題のシーン公開】ベッテル「いつ危険なドライビングをした?」/F1アゼルバイジャンGP

■ベッテルにさらなるペナルティーのうわさも

バクー市街地サーキットで行われたF1アゼルバイジャンGP決勝で、セーフティカー導入時にトップの位置にいたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)に2番手を走行中のベッテルが追突。ベッテルはわざとハミルトンが急激に減速したのだと怒り、自分のクルマを横からハミルトンのクルマにぶつけてしまっていた。

これに対し、レースを統括していたFIA(国際自動車連盟)の競技委員はベッテルに10秒間のストップ・アンド・ゴーを科すとともに、ペナルティーポイント3ポイントを付与する決定を行った。だが、うわさでは事態を重くみたFIAがベッテルにさらなるペナルティーを科す可能性もあるのではないかとも言われている。

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が報じたところによれば、バクーで競技委員を務めていた人物が、あの時点でベッテルを失格処分にする案が検討されていたことを明らかにしたという。

■2人は話し合うべきだとヴォルフ

ともあれ、あの一件が今季のF1タイトル争いを繰り広げるベッテルとハミルトンの関係を非常に悪化させることになるのは間違いないだろう。

レース後、ベッテルがこの件について話をするためにハミルトンに電話をするつもりだと語ったと伝えられたハミルトンは、その電話に出るつもりはないと示唆するコメントも行っている。

だがヴォルフは、やはりベッテルとハミルトンは今後どこかのタイミングで話し合いをすべきだと次のように語った。

「私は、お互いに落ち着きを取り戻した時点で彼らは話し合うべきだと思うよ」

「私はあと2、3日もすればセブ(ベッテルの愛称)も自分の行為はほめられることではなかったということを理解するだろうと思う」

「当然ながら、あの一件は今後の彼らの関係にとってよいことではなかった。だが、こうしたことが起きる可能性が常にあったのも確かだ」

「私は、彼らはまだお互いにリスペクトしていると思っているよ。このスポーツを代表する2人だからね」

■追加のペナルティーなど必要ない

そう語ったヴォルフは、この問題でベッテルに対してさらにペナルティーが科されるような必要はないと次のように主張した。

「彼はもうすでにペナルティーを受けている。だからもう終わったことさ。私はもうすでにシュピールベルク(次戦オーストリアGP/7月9日決勝)に頭を切り替えているよ」

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