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【WRC】トヨタ、ポーランドのハイスピードなグラベルラリーに挑む/第8戦ラリー・ポーランド プレビュー

2017年06月27日(火)5:35 am

TOYOTA GAZOO Racingは、6月29日(木)から7月2日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第8戦ラリー・ポーランドに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(#11号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(#12号車)の、3台のヤリスWRCで参戦する。

ポーランド北東部を舞台とする、今シーズン最初の超高速グラベル(未舗装路)ラリーで、クルマをさらに鍛え、好リザルトを得るべくチーム一丸となって臨む。

■ラリー・ポーランドはハイスピードなグラベルコース

初開催は1921年と、ラリー・ポーランドは非常に長い歴史を誇るラリーである。1973年にWRCがスタートすると、その初年度からシリーズの1戦に組み込まれ大きな注目を集めた。以降は長年WRCのカレンダーには含まれなかったが、2009年に2度目のWRC開催を実現し、2014年以降は毎年WRCの1戦として開催されている。

ラリー・ポーランドは、非常にハイスピードなグラベルコースが特徴である。SS(スペシャルステージ)の平均時速は、WRCを代表する超高速イベントであるラリー・フィンランドに迫り、今シーズンこれまでに行われてきた他のグラベルラリーとは、コースのキャラクターが大きく異なる。そのため、チームにとってラリー・ポーランドは新たなるチャレンジとなり、ヤリスWRCの総合性能をさらに高める良いチャンスとなる。

ポーランドのSS は緩やかなハイスピードコーナーが多く、アクセルの全開区間が長い。目の細かい砂状のグラベルに覆われた路面は全体的に軟らかめで平坦。ラリー・フィンランドのグラベルコースと共通点が多いが、道幅は全体的にフィンランドよりも狭く、大きなジャンプも少ない。

■スケジュール

ラリーの中心となるのは、ポーランド北東部マズールィ地方のミコワイキ。競技はミコワイキに設けられた全長2.50kmのスーパーSSコースで6月29日(木)にスタートし、翌日30日(金)から、ミコワイキ周辺で本格的なグラベルのSSが行われる。そして30日(金)、7月1日(土)ともに1日の最後には、ミコワイキでのスーパーSSが予定されている。

競技最終日の2日(日)には4本のSSが設定され、最終ステージのSS23は、トップ5タイムを記録した選手にボーナスの選手権ポイントが付与される、パワーステージとなる。4日間を通してのSSの数は23本で、その合計距離は326.64km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は、1422.63kmとなる。

ラリー・ポーランドを前に、チームはポーランドと似たコース条件が得られるエストニアでグラベルテストを実施。3名のドライバーはヤリスWRCの改善に注力した。

■2017 FIA世界ラリー選手権 第7戦終了後のドライバーズランキング
1 セバスチャン・オジエ 141
2 ティエリー・ヌービル 123
3 オット・タナック 108
4 ヤリ-マティ・ラトバラ 107
5 ダニ・ソルド 70
6 エルフィン・エバンス 53
7 クレイグ・ブリーン 43
8 ヘイデン・パッドン 33
9 ユホ・ハンニネン 29
10 クリス・ミーク 27
11 エサペッカ・ラッピ 20

■2017 FIA世界ラリー選手権 第7戦終了後のマニュファクチャラーズランキング
1 Mスポーツ・ワールドラリーチーム 234
2 ヒュンダイ・モータースポーツ 194
3 TOYOTA GAZOO Racing WRT 143
4 シトロエン・トタル・アブダビ・ワールドラリーチーム 97

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