元F1ドライバーのジャック・ビルヌーブが、7度F1チャンピオンになったミハエル・シューマッハの息子ミックがもしプレッシャーに対応することができれば、明るい将来が開けるはずだと語った。
■かつてミハエル・シューマッハとしのぎを削ったビルヌーブ
1997年にウィリアムズでF1チャンピオンとなったビルヌーブだが、そのときはミハエル・シューマッハとの間にホイール・トゥ・ホイールの激しい戦いを繰り広げたことでも知られている。
ビルヌーブも伝説的元フェラーリドライバーであったジル・ビルヌーブを父に持つ二世ドライバーであり、その点ではミックに相通じるところがある。
■プレッシャーの大きさが違うのは確か
「僕はまだミックとは会ったことがないんだけど、ぜひ会ってみたいと思っているよ」
『Express(エクスプレス)』にそう語った45歳のビルヌーブは、次のように続けた。
「僕たちはどちらもすごく成功を収めた父親を持っている。だけど、彼(ミック)にかかるプレッシャーは僕のときよりもさらに大きいはずだよ」
「まず、彼の父親(ミハエル)は何度もF1チャンピオンになっているし、それもそんなに昔の話ではないからね」
「そして、ファンやメディアは最高の資質と資格を備えたドライバーとして彼を見ているけれど、まだ彼はその域には達していない。だから、彼の肩にはものすごい重荷がかかっているんだ」
■プレッシャーへの対応がミックの成功のカギ
そんなミックに何かアドバイスはあるかと尋ねられたビルヌーブは、次のように続けた。
「自分がやるべきことだけをやりなさいということだけだね」
「もし彼がこのスポーツに情熱を持ち、プレッシャーに対応することができれば、多くのドアが彼のために開かれるはずさ」
昨年はプレマ・パワーチームからドイツF4選手権とイタリアF4選手権に参戦し、いずれもランキング2位で終えたミックは、18歳となった今季はヨーロッパF3選手権に挑戦することになっている。