フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)が、かつてフェラーリでチームメートだったフェルナンド・アロンソが今シーズンの途中でマクラーレン・ホンダを離脱することは考えられないと語った。
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3シーズン目を迎えたマクラーレンとホンダのコラボレーションだが、今季も非常に厳しい現実に直面している。信頼性とパフォーマンスの両面で後れを取ったホンダパワーユニットを搭載するマクラーレンが当面トップ争いに加わることが難しい状態にあるのは明らかだ。
アロンソも最近では悲観的なコメントを連発し、不満が積もり積もっていることを隠そうともしていない。こうした状態を受け、アロンソの友人でもある元F1ドライバーのマーク・ウェバーは、場合によっては今シーズンの途中でアロンソがマクラーレン・ホンダとの契約を中途解除してしまう可能性もあるとコメントしている。
■移籍を考えるとしても来季だとマッサ
だが、マッサはアロンソが今シーズン途中でマクラーレン・ホンダを離脱するようなことはないはずだと母国ブラジルのテレビ局『SporTV(スポルティービー)』に次のように語った。
「僕が思うに、まず理解する必要があるのは、彼には契約があるということだ」
「もし今辞めてしまったら、彼には来年までは何もすることがなくなってしまう。どうしてそんなことをする必要があるかな?」
「それに、彼が巨額の契約を結んでいることも忘れてはならないよ。だから、彼は契約を全うするために(マクラーレン・ホンダに)とどまると思うよ。たとえ、何も状況が変わらないとしてもね」
そう語ったマッサは、次のように付け加えた。
「だけど、もし彼がもっと競争力のあるチームに移籍することを考えているとしても、それは今年の話ではないよ」
■大きなプレッシャーに苦しむホンダ
最近では、今季限りでマクラーレン・ホンダとの契約が切れるアロンソが、2018年にはかつて2005年と2006年にF1タイトルを獲得したときの所属チームであるルノーに復帰するのではないかとのうわさもささやかれている。
ともあれ、こうした状況を受けてホンダが抱えるプレッシャーも相当大きなものになっているのは間違いない。
ホンダF1プロジェクト責任者の長谷川祐介は、ドイツの『DPA通信』に次のように語っている。
「私たちは、チームとドライバーたちから非常に大きなプレッシャーを受けています」
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